首相、靖国参拝見送り…追悼施設論議は進まず

8月16日2時34分配信 読売新聞

 終戦記念日の15日、保岡法相、太田農相、野田消費者相の3人が東京・九段北の靖国神社を参拝したが、福田首相は参拝を見送った。

 終戦記念日に参拝した閣僚は、昨年の1人より多かったものの、4年連続で3人以下にとどまった。また、小泉元首相、安倍前首相が参拝した。

 福田首相は15日は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で献花したほか、政府主催の「全国戦没者追悼式」に出席した。

 首相は昨年9月、自民党総裁選に出馬する際、「国と国の関係で、(中国、韓国など)相手が嫌がることをあえてする必要はない」と参拝見送りを明言した。首相として参拝した小泉元首相や、参拝の有無を明言しなかった安倍前首相と異なる対応で、靖国神社を巡る問題に内外の注目が集まることを避けた格好だ。

 一方、福田首相が建設に前向きな国立追悼施設構想は宙に浮いたままで、政府・与党内の論議は低調だ。追悼施設の建設構想は、首相が官房長官を務めていた2002年に、自らの私的懇談会が打ち出した。ただ、自民党内には「靖国神社の否定につながる」として慎重論が根強くある。

 政府は、09年度予算の概算要求に施設の調査費計上を盛り込むことを見送る方針だ。町村官房長官は15日の閣議後の記者会見で、「国民がこの問題をどう受けとめるか、よく見極める必要がある。いま慌ててアクションをとる状況には必ずしもない」と理由を語った。

 ただ、河野衆院議長は15日の「全国戦没者追悼式」で、「政府が特定の宗教に拠(よ)らない追悼施設の設置について真剣に検討を進めることが強く求められる」と話し、政府の検討を促した。

 一方で、首相の靖国参拝を求める声も消えたわけではない。超党派の国会議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長=島村宜伸・元農相)のメンバー53人(衆院40人、参院13人)は同日午前、参拝した。島村氏は参拝後の記者会見で、「日本人として、日本の政治家として(参拝は)あるべきではないか」と述べた。
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by deracine69 | 2008-08-16 02:34 | 政治  

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