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吉野家HD、ステーキ店大手「どん」へのTOB成立、連結子会社に

2008年08月21日 12時42分 日本経済新聞

吉野家ホールディングスは8月20日、ステーキ店チェーン大手どんの株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。これにより吉野家HDは、議決権ベースの出資比率を従来の34.93%から約51.24%に引き上げ、どんを26日付けで連結子会社にする。

TOBは7月22日―8月19日、1株につき400円で実施した。これは7月17日までの過去1カ月間における、どん株の市場終値平均から3.85%割り引いた額となる。買い付け予定数の上限に対し2倍以上の応募があったため、あん分比例方式で買い付ける。取得金額は28億円。どんの2008年2月期業績は純損失が11億円で、3期連続の最終赤字だった。

吉野家HDは、原材料価格高騰の対策や相乗効果への期待から、2007年12月にどんと仕入れ、製造、物流に関する提携契約を結んだ。2008年2月には同社の第三者割当増資を引き受け、筆頭株主になった。連結子会社化により提携の強化を図る。牛肉などの共同仕入れによるコスト削減、店舗開発ノウハウの共有、財務構造改善といった具体策について、両社で協議して実施する。

なお、吉野家HDはすでにどんへ取締役と監査役を各1人派遣しているが、今後は役員を変更する予定はないという。また大阪証券取引所におけるどんの上場も維持する方針で、同社株を追加取得する考えはないとしている。

by deracine69 | 2008-08-21 12:42 | 経済・企業  

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