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「金メダル至上主義」に戒めも=イメージ悪化を懸念-中国

2008/08/21-17:24 時事通信

 【北京21日時事】北京五輪で金メダルラッシュに沸く中国で、共産党機関紙・人民日報が21日、「重要なのは五輪を通じて全国民の健康な体づくりを促進することだ」と主張する論評を掲載するなど、「金メダル至上主義」を戒めるべきだとの論調が強まっている。

 中国の金メダル獲得数は20日の競技終了時点で45個と、2位の米国(26個)を大きく引き離し独走中。中国では金メダルの数を国力の象徴と見なす風潮が強いが、21日付の中国青年報も「五輪は国力勝負の場ではない」と呼び掛けた。

 胡錦濤指導部には、中国が五輪で金メダルばかりを追求しているとのイメージが国際社会で定着することへの懸念がある。国民的英雄の劉翔選手が陸上男子110メートル障害を故障のため棄権した直後、習近平国家副主席が「みんなが理解している」と励ましのメッセージを送ったのも、「金メダル第一」との見方を打ち消す狙いからだ。 

 北京日報によると、郭金竜北京市長は20日の会議で、「(24日閉幕の)五輪と(9月6日開幕の)パラリンピックまでの転換期間の任務は重大だ」と強調。中国代表の活躍に浮かれがちになる中、両大会の成功に向けて着実な運営を最優先するよう指示した。

 一方、中国当局は五輪だけでなく、19日に発生100日目を迎えた四川大地震も大きく報道するよう指示したもようだ。国営新華社通信は「中国人が美しい生活を追求するという信念は、100日間の震災英雄の壮挙の中で、そして7年間の五輪開催努力の中で生み出される」との論評を伝えた。

by deracine69 | 2008-08-21 17:24 | アジア・大洋州  

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