<インドネシア>伝統捕鯨に危機…レンバタ島ラマレラ村
8月26日2時30分配信 毎日新聞世界で唯一、手銛(てもり)でマッコウクジラを捕獲する伝統漁法が行われているインドネシア東部レンバタ島ラマレラ村で、英国などに拠点を置く反捕鯨団体の活動家が「脱捕鯨」計画を進めている。漁民の間には反発があるが、活動家は国際環境団体の資金を受けて、漁民への経済支援策を提示。16世紀から続く捕鯨文化が消滅の危機に直面している。
漁民によると、活動家らは7月に村を訪問し「クジラは世界的に保護されている」と主張。ホエールウオッチングによる観光振興や代替漁業支援を受け入れて、段階的に捕鯨を廃止するよう求めた。
物々交換の貨幣代わりに使われるなど、村の暮らしを支えてきた捕鯨の将来が不透明になり、漁民には動揺が広がる。【ラマレラ(インドネシア・レンバタ島)で井田純】
by deracine69 | 2008-08-26 02:30 | アジア・大洋州