太田農水相の秘書宅は「事務所」 団体経費2346万円

2008年8月26日15時3分 朝日新聞

 太田誠一農林水産相の政治団体が05年と06年の2年間、当時の政策秘書(現農水相秘書官)の自宅を「主たる事務所」として届ける一方、事務所費計550万円余りを計上していたことがわかった。事務所費に、人件費や備品・消耗品費を加えた団体の経常経費は2年間で計約2346万円にのぼる。秘書に家賃を払っていないことを太田氏は認めており、今後は使途を具体的に説明できるかが焦点となる。

 団体は「太田誠一代議士を育てる会」。東京都選挙管理委員会に提出された政治資金収支報告書によると、05年に約305万円、06年に約248万円の事務所費を計上。報告書は事務担当者の欄に、現在は農水相秘書官をしている秘書の名前が書き込まれ、連絡先は衆院議員会館にある太田氏の事務所の電話番号となっていた。

 しかし、主たる事務所の所在地として届けられているのは、東京都目黒区の閑静な住宅地にある秘書官の自宅。秘書官の名前の表札があるだけで事務所の表札は見あたらない。

 太田氏は26日午前の閣議後会見で「問題は全くないと考えている。ただ、指摘されれば受け止めて検討しなければならない。経費はすべて実際に支出している」と説明。詳細な使途については「調べて答えたい」と述べ、領収書の公開を検討する考えを示した。辞任について問われると、「そういう質問は理解できない」と否定した。

 政治団体の経常経費をめぐっては昨年、故・松岡利勝農水相(当時、後に自殺)が資金管理団体の「光熱水費」の多額計上を指摘されたが、松岡氏は水道代などがかからない議員会館に事務所を置きながら多額計上していた理由について国会審議で明確に説明できなかった。後任の赤城徳彦農水相(当時)も主たる事務所を実家に置いた政治団体の多額計上問題などで辞任に追い込まれている。

 また、民主党の渡部恒三衆院議員も元秘書の自宅マンションを自らの政治団体の「主たる事務所」として総務省に届けて経常経費を計上していた責任を取り、党の最高顧問をいったん辞任した。

 一連の騒動を受け、政治資金の使い道の公開度を高める政治資金規正法改正が2度にわたって行われ、09年分からは人件費を除く領収書はすべて原則公開となる見通しだ。

 太田氏はテレビ番組で、中国製の冷凍ギョーザ中毒事件を受けた国内の食の安全対策について「日本は安全なんだけど消費者、国民がやかましいから徹底していく」と発言、消費者を軽視するものだなどとして閣僚からも批判の声が出ていた。
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by deracine69 | 2008-08-26 15:03 | 政治  

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