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ウナギの産地偽装?築地最大手と愛媛の業者に農水省立ち入り

8月27日3時6分配信 読売新聞

 ウナギ加工会社「サンライズフーズ」(愛媛県伊予市)が、東京・築地市場最大手の水産卸売会社「中央魚類」(東京都中央区)などに出荷していたウナギのかば焼きを巡り、産地偽装の疑いが浮上したとして、農林水産省が今年7月から両社に立ち入り調査に入っていたことが分かった。

 同省では近く、サンライズフーズに対し日本農林規格(JAS)法に基づき改善命令を出す方針。

 中央魚類は26日、サンライズ社の全製品の取り扱い自粛と、一部製品の自主回収を始めた。

 中央魚類によると、サンライズ社から同日、「愛媛県産」として出荷したかば焼きに、同県産以外の製品が混入した可能性があるとの説明があったという。

 中央魚類は昨年度のウナギのかば焼きの売り上げが25億3000万円(税込み)にのぼる築地市場の最大手。サンライズ社とは1997年から取引を開始し、昨年度は約645トンのウナギのかば焼きを仕入れ、約18億6360万円(同)で売っていた。

 サンライズ社は2001年7月にも中国産や原産地不明のウナギのかば焼きを「四国四万十うなぎ」などと表示して販売したとして、愛媛県からJAS法に基づく是正指示を受けている。


「愛媛産ウナギ」根拠なく表示 業者に農水省改善命令へ
2008年8月27日3時0分 朝日新聞

 愛媛産と表示する根拠がないウナギのかば焼きを愛媛県産として出荷していたとして、農林水産省は、愛媛県伊予市のウナギ加工会社「サンライズフーズ」(大山修人社長)に対し、日本農林規格(JAS)法に基づく改善命令を出す方針を固めた。出荷量は年間約330万匹になるとみられている。愛媛県警も関心を寄せ、情報収集を始めた。

 大半は水産卸業界大手「中央魚類」(東京都中央区)が仕入れ、主に東日本で販売されていた。中央魚類は26日、サンライズフーズの大山社長から回収依頼の連絡があったとして、商品回収を決めた。

 農水省によると、サンライズフーズは、自社のエスケイ養鰻(ようまん)場(松山市)の養殖池で稚魚(シラス)から育てたとして、07年秋から今年8月にかけてウナギかば焼きを愛媛県産として出荷。しかし、同省が調べたところ、エスケイ養鰻場にあるビニールハウスの養殖池十数カ所のうち、ウナギの養殖を確認できた池は1カ所だけだった。シラスを養殖した記録は確認されなかったという。

 出荷されたウナギには、エスケイ養鰻場の女性代表者名で国産の出荷証明書が添付されていた。この女性は朝日新聞の取材に「名義を貸していただけ。ウナギがどこから来たのか一切知らなかった」と証言している。

 中央魚類によると、サンライズフーズとのウナギの取引は98年に始まり、07年度は主に140グラムと180グラムのかば焼き約645トン(約310万匹相当)を約17億4千万円で仕入れ、仲卸業者やスーパーなど70社以上に販売。売上高は約18億6千万円だった。

 中央魚類の担当役員は「1匹ずつトレーに包装して出荷されるので、小売業者の手間が省けて販売先の評判が良く、値段もほかと比べて安かったので長年、取引を続けてきた」と説明。05年と07年に養殖池と加工場を現地で確認したとし、「産地証明書を信じていた。偽装品とは疑わなかった」としている。

 同省は今回の調査で、サンライズフーズが2億5千万円相当の中国産のウナギかば焼きを国内で調達していたことも確認。しかし、同社は稚魚の仕入れ先として愛媛県内の個人を挙げ、「稚魚の対価として個人と中国産ウナギを物々交換した」と説明。高知県の業者からも成育の悪いウナギを仕入れて養殖したと話しているという。

 朝日新聞は同社の大山社長に取材を申し込んでいたが、大山社長の家族は「本人しかわからないので、何も答えられない」と話し、大山社長から連絡もなかった。

 サンライズフーズは、中国から輸入したウナギかば焼きを「四国・四万十ウナギ」として販売したなどとして、01年に愛媛県からJAS法に基づく改善指示を受けている。


<ウナギ偽装>原産地不明を愛媛産に 農水省が改善命令へ
8月27日2時30分配信 毎日新聞

 農林水産省は、原産地不明のウナギのかば焼きを愛媛県産と偽装表示して販売していたとして、ウナギ加工会社「サンライズフーズ」(愛媛県伊予市、大山修人社長)に対し、JAS(日本農林規格)法違反で近く改善命令を出す方針を固めた。同県の養殖業者名が書かれた「産地証明書」で取引相手を信用させるなど悪質と判断した。

 関係者によると、サンライズ社は少なくとも昨年秋ごろから、愛媛県産でないウナギのかば焼きを同県産と偽装表示。東京都中央区の卸売業者「中央魚類」に5万パック近くを出荷した。中央魚類は、築地の卸売市場などに卸し、かば焼きは東日本のスーパーなどで販売された。サンライズ社は26日、中央魚類に商品の回収を要請した。

 サンライズ社は96年1月設立。水産物の輸入や加工、販売を手がけている。01年7月にも、中国産などのウナギを「四国四万十うなぎ」と偽装表示して販売していたとして、愛媛県からJAS法違反で改善指示を受けている。【奥山智己】

by deracine69 | 2008-08-27 03:06 | 社会  

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