補正予算:赤字国債発行求める声必至 首相辞任表明で

2008年9月1日 22時04分 毎日新聞

 福田首相の辞任は、財務省が1日、各省庁からのヒアリングを開始し、本格化させた09年度予算と、08年度補正予算の編成作業にも大きな影響を与えることになる。

 例年、補正予算案は10~11月に年度の税収見込みが固まるのを受け、年末に編成、年明けの通常国会に提出する。しかし、今年は経済対策に特化した第1次補正予算案を9月末をめどに秋の臨時国会に提出する。補正の財政支出が1.8兆円に膨らむ一方、福田首相が「赤字国債は発行しない」と表明したため、財源のやり繰りが焦点となっていた。

 原資として、▽07年度剰余金(約6300億円)▽08年度予算の予備費(3000億円余)▽想定と市場実勢の金利差で生じる国債費の余り(数千億円)--があるが、このうち、07年度剰余金は半分以上を国債償還に充てることが決まっている。また、予備費も災害に備えて相当額を温存する必要があり、現時点で確実に見込めるのは最大1兆数千億円程度だ。

 学校耐震化や災害対策費などの財源に、公共事業や出資金、貸付金に充てられる「建設国債」を最大限使えば赤字国債の発行回避は可能とみられるが、国の借金を増やす点は同じ。さらに、「赤字国債回避」を掲げた福田首相の突然の辞任で、歳出増の要求と赤字国債容認の声がさらに高まるのは必至。かじ取り役を失い、予算編成作業は、ますます混迷を深めそうだ。【清水憲司】
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by deracine69 | 2008-09-01 22:04 | 政治  

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