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首相辞任表明、海外投資家に不信感…「日本売り」市場注視

9月2日0時15分配信 読売新聞

 福田首相が1日夜、在任1年足らずで突然の辞任を表明したことは、日本の政治の不安定さに対する海外投資家の不信感を招き、円や日本株の売り要因となりうる。

 市場関係者の間には、「政治情勢や経済政策に敏感な海外投資家が『日本売り』を加速させ、円安、株安、債券安の『トリプル安』となりかねない」(野村証券金融経済研究所の木内登英氏)との声もある。

 ただ、市場の関心は米経済の行方にあり、株価や外国為替相場に与える影響は限定的との見方もある。国内では「米国発の金融市場の混乱で株式市場は売買が低調だ。辞任の株価への影響は、あっても一時的」(東海東京証券の鈴木誠一氏)との声が多い。

 為替相場についても「欧米経済の減速は日本以上に大きく、投資家が円を買い戻しているのが現状だ。首相退陣を受けた円売りは一時的な動きにとどまる」(三菱UFJ信託銀行の井上英明氏)との予測もある。

 自民党の麻生幹事長が次期首相になるとの予想をもとに「経済対策の方向性が大きく変わることはない」(東短リサーチの加藤出氏)との見方も出ている。

 伊藤元重・東大教授は「福田政権は改革路線から大きく後退したわけではないが、与野党の『ねじれ国会』で改革は停滞を余儀なくされた。次の首相は社会保障改革や消費税問題に取り組み、元気が出る経済政策を打ち出せる人材が求められる」と指摘している。

by deracine69 | 2008-09-02 00:15 | 政治  

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