<福田首相>自衛隊高級幹部会同を欠席 代理出席もなし

9月3日11時2分配信 毎日新聞

 福田康夫首相は3日午前、防衛省で開かれた年1回の自衛隊高級幹部会同を欠席した。会同では、首相が防衛政策の方針を全国の自衛隊幹部に訓示するのが恒例だが、欠席の理由はなく「退陣表明後は人前に出るのを避ける」(政府高官)との首相の意向に沿ったとみられる。

 過去10年間で海外出張のため首相が欠席した01、02両年は福田官房長官(当時)が代わりに訓示しており、首相官邸から代理出席もないのは「聞いたことがない」(同省幹部)という。

 会同には、防衛省内局の局長や陸海空自衛隊幕僚長、指揮官ら約170人が出席。林芳正防衛相が「今後の政治日程は、与党や国会の議論を待たねばならないが、隊員の士気を喚起しつつ職務にまい進してほしい」と訓示した。同省はこの1年、前事務次官の収賄事件やイージス艦衝突事故などの不祥事で厳しい批判にさらされたが、責任者で最高指揮官の首相が不在のまま、幹部らが当面の重要課題で意見交換した。【松尾良】


首相「最高指揮官」の責任放棄 自衛隊高級幹部会同を異例の欠席
9月3日13時2分配信 産経新聞

 福田康夫首相は3日、防衛省で行われた自衛隊高級幹部会同への出席をとりやめた。自衛隊の最高指揮官である首相が年に1度の高級幹部会同を代理も立てずに欠席したのは異例。首相周辺は「1日に辞任を表明したため出席を辞退した」と説明しているが、自衛隊・防衛省からは「自衛隊全体の士気が下がる」と指摘する声が出ている。

 福田首相は就任後初の昨年11月の自衛隊高級幹部会同には出席し、幹部自衛官に訓示したが、自衛隊が首相に敬意を表す儀式の「栄誉礼・儀仗(ぎじょう)」を受けるのは辞退した。政府関係者は当時、守屋武昌前防衛事務次官にからむ一連の不祥事を受けて首相官邸主導で同省改革に取り組む中、「なれ合い和気あいあいの雰囲気でもない」と首相が判断したとしていた。

 今年の自衛隊高級幹部会同について首相は当初、出席し、栄誉礼・儀仗も受ける予定だったが、辞任表明後の2日、出席すること自体を急きよキャンセルすることを決めた。

 過去10年では、平成13、14の両年に小泉純一郎首相が外遊などの公務を理由に高級幹部会同を出席しなかったが、当時、官房長官だった福田首相自身が代理として出席し訓示しており、今回の首相の対応は「異例中の異例」(防衛省関係者)という。

 自衛隊にとって高級幹部会同は全国から幹部自衛官が集まり、最高指揮官の訓示を各部隊に伝える重要な恒例行事であり、陸上自衛隊幹部は「首相が欠席のうえ訓示もないとなると、組織としての士気は下がるだけだ」と語っている。

 自民党中堅議員も「後継首相が決まるまでは福田首相は自衛隊の最高指揮官であり、高級幹部会同欠席は職務や責任を放棄したと同じ。“ひきこもり”を決め込むのはご免こうむりたい」を批判した。
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by deracine69 | 2008-09-03 11:02 | 政治  

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