小泉チルドレン、逆風続き怒り爆発

2008.9.3 23:15 産経新聞

 福田康夫首相の突然の辞意表明を受け、総選挙の足音が聞こえ始めた。こうした中、平成17年の郵政選挙で初当選した自民党の「小泉チルドレン」が不安を募らせている。選挙区が決まっていない議員もいる。新総裁の選出方法を説明するために29日、開かれた両院議員総会ではチルドレンの怒りが爆発。声を荒げて党執行部に詰め寄る場面もあった。

 「つじ立ちで自民党というと、がっかりされる」。両院議員総会で質問の席に立った関芳弘衆院議員(兵庫3区)は、大声で訴えた。2年連続で2人の首相が政権をほうり出した自民党への風当たりの強さを肌で感じているからだ。

 関氏がかみついたのは、地方票の割り振り。執行部は党則にこだわり、地方票を300票とする正規の総裁公選ではなく、都道府県連に計141票を割り振る「簡易版」を選択した。

 「総裁選は、開かれた政党として自民党をアピールする絶好の場なのに、党則に縛られるなんて…。党を変えられないで国を変えられるのか」。小泉改革路線の波に乗って当選した関氏の悩みは切実だ。


 チルドレンの中には、猪口邦子衆院議員(比例・東京)や大塚拓衆院議員(比例・東京)のように、選挙区さえ決まっていない議員もいる。「いつになれば選挙区が決まるのか」と不安を隠せない猪口氏。大塚氏も「自分の責任もあるが…」とうつむいた。

 両院議員総会を終えた片山さつき衆院議員(静岡7区)は「議論の打ち切りはよくない。こういうやり方をしていてはダメだ」と執行部のやり方を非難したが、チルドレンを支えた武部勤元幹事長のような人は今の執行部にいない。早期の解散総選挙も想定されるなか、チルドレンの苦境はしばらく続きそうだ。

 年金問題や税金の無駄遣い、「政治とカネ」と逆風が続くなか、だめ押しとも言える福田首相の辞意。「ポスターを張り替えなければいけない」「支援者に怒られた」。若手議員は不満を口にしながら、両院議員総会の会場を後にした。
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by deracine69 | 2008-09-03 23:15 | 政治  

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