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食事は昼夕5分「食べるの遅い」と暴力 フリースクール

2008年9月10日3時3分 朝日新聞

 京都府京丹波町のフリースクール「丹波ナチュラルスクール」に入所する少女(14)が経営者らから暴力を受けてけがをした事件で、入所者たちが食事を1日に2回、5分ずつに制限されたうえ、夜間は半ば部屋に閉じこめられていたなどと証言していることがわかった。9日に経営者らが傷害容疑で逮捕される前に保護された複数の少女らが、児童相談所などに話していた。

 相談所によると、入所者十数人が暮らしていたのは、敷地南寄りのプレハブの2階。扉の外に錠があり、夜間は閉じこめられた状態だった。8月に今回の事件の被害少女(14)ら3人が逃げた後、錠は二つ増え3個になったという。

 施設に電話はなく、携帯電話も持てなかった。保護者との面会にも施設の職員が同席した。入浴は冬は5日、夏は2日に1度。便所に行く時間も決められ、病気やけがをしても薬はもらえず通院もできなかった。食事は昼夕の2回のみで、昼はコンビニエンスストアの弁当やパン、夕はカップラーメンなど。食事時間は約5分に限られていた。

 施設の北側には、弁当やカップラーメンの空き容器が山のように積まれ、悪臭を放っていた。

 入所者らは「作業が遅い」「食べるのが遅い」などの理由で、傷害容疑で逮捕された江波戸(えばと)聖烈(せいれつ)容疑者(60)らからたびたび暴力を受けていた。ある少女(17)は児童相談所に「いつも特定の子が見せしめのように暴力を振るわれ、『逃げればこうなるぞ』と脅された」と語った。事件の被害少女は「反抗的な態度が目立ったのか、ターゲットにされた」と話したという。同容疑者は入所者に「塾長」と呼ばせていた。

 また、近所の女性によると、入所者らは最近、軽トラックの荷台に乗せられ、近くの栗園で草むしりや収穫をしていた。「ロボットのように働かされていた」と話す。


フリースクールから木刀や手錠押収「戸塚のようになる」
2008年9月10日10時14分 朝日新聞

 京都府京丹波町のフリースクール「丹波ナチュラルスクール」に入所する少女(14)が経営者らから暴力を受けてけがをした事件で、傷害容疑で逮捕された経営者の江波戸聖烈容疑者(60)=同府南丹市園部町=が、「戸塚ヨットスクール事件のようになる」と訓練施設で暮らす若者らが被害者になった過去の事件を挙げ、入所者らを脅していたことが府警などの調べでわかった。また、府警は9日の家宅捜索で施設から木刀や手錠を押収した。

 施設からは8月13日、傷害事件の被害者になった少女ら3人が逃走。その2日後に府が施設に立ち入り、別の少女3人を保護した。うち5人が児童相談所に一時保護され、戸塚ヨットスクールの件などを話した。

 80~82年、愛知県で起きた同事件は、訓練生4人が死亡するなどした。被害者は家庭内で暴力を振るうなどしていた若者らで、府警は、近い世代の入所者らに恐怖心を植えつける狙いで脅したとみている。

 また、保護された少女らは「手錠をかけられ、自宅から無理やり連れてこられた」「木刀でたたかれた」などと話しており、府警は押収した木刀や手錠との関連を調べる。

 府警の家宅捜索当時に施設内にいた10~30代の入所者12人は南丹署で事情を聴かれ、うち9人が「入所した当日に木刀で殴られた」「殴られて血が噴き出した」などと話しているという。


経営者「18歳未満いない」とウソ、調査逃れる 京都フリースクール暴行
9月10日13時23分配信 産経新聞

 京都府京丹波町のフリースクール「丹波ナチュラルスクール」で入所者の少女(14)が虐待された事件で、昨年10月下旬に入所者の少年が脱走したのをきっかけに児童相談所が調査に入った際、経営者の朴聖烈容疑者(60)らが「18歳未満の入所者はいない」とうそをついて実態把握を逃れていたことが10日、府警捜査1課の調べでわかった。

 府警は、18歳以上では調査権限がない児童福祉法の死角を突いたとみており、朴容疑者と施設職員、森下美津枝容疑者(55)を傷害容疑で送検、運営実態の把握をさらに進める。

 調べなどによると、少年が脱走し「暴行を受けた」と訴えたため、府京都児童相談所の職員が昨年11月に施設を訪問。朴容疑者と森下容疑者から聞き取りしたところ、「18歳未満の子供は親元に帰しており、今はいない」と虚偽の回答をしていた。

 児童福祉法と児童虐待防止法に基づく調査権限は、18歳未満の児童となっており、18歳以上では保護したり、聞き取り調査ができないという。児童相談所はその後も数回、施設を訪問したが、いずれもうその回答をされ、踏み込んだ調査ができなかったという。


携帯電話を禁止、外部との連絡遮断か 京都フリースクール暴行
9月10日12時36分配信 産経新聞

 京都府京丹波町の「丹波ナチュラルスクール」で入所者の少女(14)が虐待された事件で、施設側が入所者に携帯電話を持ち込ませないようにしていたことが10日、府警捜査1課の調べでわかった。少女が今年8月中旬に逃げ出したトラブルの後、入所者が寝泊まりする部屋の鍵が3重に増設されたことも判明。府警は、入所者と外部との連絡を遮断するなど「密室化」を進めていたとみて経営者の朴聖烈容疑者(60)を追及している。 

 調べでは、入所者の部屋は寺院敷地内にあるプレハブ2階の約8畳の3室。ドアは外側からしか開かないよう細工していた。今年8月13日未明に事件の被害者の少女が別の入所者2人と一緒にドアをこじ開けて逃げ出した騒ぎがあった直後、ドアに補助ロック2つを取り付けて3重の施錠にしていた。

 一方、府警が朴容疑者を逮捕した9日に保護した入所者らは「脱走騒ぎ以降は暴力が減った」「職員が優しくなった」と話しており、今年8月末に入所したばかりの女性も虐待を受けなかったという。脱走した少女が警察に保護され、虐待の事実が発覚する恐れがあり、施設側はこれ以上問題化しないよう、入所者を懐柔していたとみられる。

 また、子供らが入所する際には、携帯電話の持ち込みを禁止するとともに、入所者の保護者が面会に訪れた際は、必ず朴容疑者ら施設職員が同席していた。自由に会話ができないようにして虐待など実態が外部に漏れないようにしていたとみられる。

 施設では朴容疑者と森下美津枝容疑者(55)が入所者を主に指導していたが、府警はこうした隠蔽の実態を調べるため、施設に勤務していた他の職員数人からも事情を聴く。

by deracine69 | 2008-09-10 03:03 | 社会  

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