小泉チルドレン、それぞれの総裁選初日

2008年9月10日23時37分 朝日新聞

 自民党総裁選が始まった10日、同党の新人衆院議員「小泉チルドレン」たちもそれぞれの思惑を胸に走り出した。11日で初当選から丸3年。82人は生き残りに必死だ。

 「自民党を大きく変えるためにも、女性のリーダーが必要だ。小池さんは自民党のジャンヌ・ダルクになる」。派閥に属していない小野次郎氏(比例南関東)は10日正午過ぎ、小池百合子元防衛相の応援演説で声を張り上げた。

 次期総選挙で山梨3区から出る小野氏は8月、後援会員に「選挙ポスターは、自民党の名前を小さく書きなよ」と言われ、逆風を実感した。小池氏を推したのは「サプライズ」への期待だ。もし、選ばれた新総裁に人気がないと直感したときは、「野球のタッチアップみたいにすぐ地元に帰る」と言う。

 少子化・男女共同参画担当相を務めた猪口邦子氏(比例東京)は、同期の佐藤ゆかり氏らと党選挙管理委員会に小池氏の立候補を届けた。猪口氏は無派閥。次期総選挙の処遇は決まっていない。「前半戦(総裁選)をしっかり戦うことが、後半戦(総選挙)につながる」と信じている。

 町村派の松本文明氏(東京7区)はこの日正午、派閥行事の合間をぬって、都心のホテルで開かれた石原伸晃元政調会長の出陣式に顔を出した。小池氏は隣の選挙区、自分の選挙区には麻生太郎幹事長が住み、与謝野馨経済財政相も旧知だ。だれを推すか悩んだ末、石原氏を選んだ。

 選挙区で「ミスター年金」の異名を持つ民主の長妻昭氏と戦う松本氏は、元東京都議。「自分の選挙では石原慎太郎知事に大変世話になった。自分は石原チルドレンだ」と言ってはばからない。

 同じ津島派の石破茂前防衛相の推薦人に名を連ねた橋本岳氏(比例中国)は、出陣式からあいさつ回り、記者会見への出席など終日、石破氏と行動を共にした。総裁選を「自民党の活力を世に示すいいチャンス」と期待する。

 父は故・橋本龍太郎元首相。前回と同じ岡山4区に立つ予定だが、「あんたは応援するが自民はダメだ」「1回くらい民主に政権をやらないと仕方ないんじゃないか」と支持者に言われた。3年前と違う逆風に「めちゃくちゃ危機感を抱いています」。

 前回は佐賀3区で立候補し、次回選挙での処遇が決まっていない山崎派の広津素子氏(比例九州)は午前10時半から麻生氏、同11時から小池氏、正午から石原氏と、3人の出陣式をはしごした。

 「同じ九州なら麻生さんだけど、女性の小池さんも応援したい。次世代のリーダーとして石原さんもいる」。まだ誰を支援するか決めかねている。「どこかの色を簡単に付けたくない」という。

 無派閥の山内康一氏(神奈川9区)は10日午前9時から夕まで、都内で党の「無駄撲滅プロジェクトチーム」の会合に顔を出し、同僚議員と行政の無駄を話し合った。推薦人になる予定だった山本一太前外務副大臣が立候補を断念したため、「総裁選は一有権者として見ます」という。
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by deracine69 | 2008-09-10 23:37 | 政治  

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