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ベトナム:日本からホー・チ・ミン主席の国葬カラー映像を購入

― ベトナムテレビ担当者インタビュー ―
2008/09/11 07:34 HOTNAM!

 農民、公務員、学生から党・政府幹部まで15万人が参列し涙にぬれたホー・チ・ミン主席の国葬のカラー映像が、9月2日の国慶節(建国記念日)に初めて放送され、国内外のベトナム人を39年前へタイムスリップさせた。

 ベトナムテレビのBach Ngoc Chien対外委員長代行に放映権取得までの経緯を聞いた。

Q: どのような縁でこの映像の存在を知ったのでしょう?

A: 8月24日、外務省報道センターの紹介で日本電波ニュース(NDN)が映像を持っていることを知り、すぐにNDNのベトナム代表に9月2日にあわせこの映像を放送したいことを伝えました。

 この60年間ベトナムに拠点を置き、ベトナムに関する様々な資料映像を保有しているNDNは、この件について非常に協力的で、わずか4日で合意にいたり、9月1日にはすべての手続きを終えました。

 面白いことに私たちがこの映像の購入を決めたとき、一部企業、個人から金銭的な負担を分かち合いたいとの申し出がありました。なかにNguyen Tu Quang氏のハノイ工科大学BKISネットワークセキュリティセンターがあります。Quang氏は「私とBKISはこのように非常に意義深い事業に参加でき光栄です。私たちは初めてホー・チ・ミン主席の国葬のカラー映像を見ることができました」と話しています。

 映像は2つのバーションがあり、ベトナム語によるものは9月2日の0時20分からとその後8時間おきに、日本語の音声と英語の字幕によるものは同じ日の21時30分に放送されました。経費の問題は非常に難しいものがありましたが、9分間の映像に1,500ドルというのはNDN側の厚意によるものです。

Q: この映像は日本で広く放送されていたものです。私たちが今回初めて知ることになったのはなぜでしょうか。

A: 日本では葬儀の際に撮影した映像をホー・チ・ミン主席に関するビデオを制作する際の1シーンとして使用していました。率直な言い方をすれば、日本側は作品の価値を使い切ってから放映権を売り出すということもあります。当初はVTV4で放映する権利を購入するつもりでしたが、NDN側の厚意ですべてのベトナムのテレビ局での25年間にわたる放送に同意が得られました。

Q: 25年間というのは短すぎるのでは?

A: これはNDN側の要求で私たちはこれを尊重しなければなりません。ここで大事なのは9月2日に放送することができ、さらにこの期間が国内外の国民が広く見るのが十分な時間だということです。

Q: 映像を見られてのご感想は?

A: 非常に感動的でした。私たちはこれまでホー・チ・ミン主席についての様々な映像を制作してきましたが、これは外国人の手によるもので、彼ら自身のホー・チ・ミン主席に対する敬意を表したものであるからです。また、このように感動的な映像を40年近くにわたり良い状態で保存していてくれたことに感謝しなければなりません。

 映像では在りし日の親しみにあふれ自然体のホー・チ・ミン主席も見ることができます。肩をすくめた仕草や笑顔など、茶目っ気あふれる姿を詳細に映し出していて非常に生き生きした映像です。見るたびに胸に沁みる思いがします。私の父は夜通し起きて、この映像を待っていました。

by deracine69 | 2008-09-11 07:34 | アジア・大洋州  

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