<事故米転売>農相、衆院委で釈明繰り返し

2008年9月18日 13時40分 毎日新聞

 「消費者がやかましい」「じたばた騒いでいない」――食の安全を軽視しているとも受け取られかねない発言で物議をかもした太田誠一農相が衆院農林水産委員会で、就任以来初めての国会答弁に立った。原稿を棒読みする場面も目立ち、後手に回った農水行政の釈明に追われた。

 太田農相はまず、奈良県の米穀販売会社「ナカガワ」の社長(54)が、農水省が16日に流通先すべてを公表した夜自殺したことに触れ、「心よりご冥福をお祈りいたします」と述べた。

 さらに、事故米の転売をほとんど書類審査だけでチェックしていなかった点や、流通先業者すべての名前を公表して、菓子メーカーなどに二次被害が続出したことについて「消費者の食の安全に対する不安を招いたことは責任を痛感しております」などと反省と釈明の言葉を繰り返した。 太田農相は9月12日、衛星放送の番組収録で「(検出されたメタミドホスは)低濃度で、人体への影響はないと言える。あまりじたばた騒いでいない」と述べた。その真意については「抜本的な再発防止策を確立していくことが何よりも重要と考え、全力を挙げているところです。発言の真意はそういうことです」と答弁。野党席からは「答えになってない」とヤジが飛んだ。【日下部聡】

 ◇農水次官の発言もやり玉に

 衆院農水委の集中審議では、白須敏朗・農水事務次官が「農水省に責任あると今の段階では考えていない」と発言したこともやり玉に上げられ、農水相や幹部が釈明した。

 11日の定例次官会見で「責任は一義的には工業用を食用に回した企業にある」と発言。「立ち入り調査は不十分だったが、それによって農水省に責任あると今の段階では考えていない」とも述べた。

 審議で岩永峯一議員(自民)は「今でもそう思っているのか」と追及。その場にいない次官に代わって、岡島正明大臣官房長が「結果として不安を招いた責任を痛感している」と釈明。太田農水相も「(会見直後に)次官を呼び、責任がないように受け取られかねない発言だと注意した」と強調した。【井上英介】
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by deracine69 | 2008-09-18 13:40 | 政治  

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