<太田農相辞任>選挙向け演出か 「不祥事一掃」狙う

9月19日12時56分配信 毎日新聞

 汚染米の不正転売問題や自らの相次ぐ失言の責任を取る形で19日午前、太田誠一農相が辞任した。しかし、福田内閣が残り5日。もともと新政権での太田氏留任はないとみられているだけに、野党からは「衆院選をにらんだパフォーマンスにすぎない」といった声が上がる。与党からは太田氏と農水省を厳しく批判する発言が続出。24日以降の新政権発足前に不祥事を一掃しようとする意図も感じられた。

 「遅きに失した。辞めるのは当然だ。汚染米は農水省が業者とグルになって流したと思わざるを得ない」

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は19日午前、記者団に語った。太田氏の辞任を強く要求してきただけに「辞任は当然」と受け止めたが、タイミングに関しては「『これでは選挙を戦えない』という党利党略だ」と指摘した。

 一方、自民党の笹川尭総務会長は「国民に申し訳ない。農相として消費者のことを考える意識が欠けていた」と太田氏を批判。尾辻秀久参院議員会長は「国民生活に影響を与えたことにけじめを付けたということだろう。責任の取り方としては意味がある」と語り、公明党の山口那津男政調会長も「最高責任者として一つのけじめ理解している」と語ったうえで、政府に汚染米問題の再発防止策を早急に講じるよう求めた。

 与党は自民党総裁選の余勢を駆って衆院選に突入したい考え。しかし、年金記録問題、金融不安など「逆風」の材料も山積しており、食の安全問題までそれに加わると厳しい情勢になる。汚染米問題でまずい対応が続いた太田氏に対し、新政権発足前の辞任を求める声がくすぶっていた。

 自民党幹部の一人は「ここで身を引いた方が衆院選に向け、自民党にも自分のためにも得だと判断したのだろう」と正直な感想を漏らした。【高山祐】
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by deracine69 | 2008-09-19 12:56 | 政治  

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