小泉元首相が引退表明=衆院選に出馬せず、後継は次男

9月25日19時7分配信 時事通信

 自民党の小泉純一郎元首相(66)=衆院神奈川11区=は25日、地元・神奈川県横須賀市で開いた支援者の会合で、次期衆院選に出馬せず、今期限りでの引退を表明した。後継者は次男の進次郎氏(27)とする意向も伝えた。議員引退後は、自由な立場で政治にかかわっていく考えだ。

 小泉氏は会合で「国会議員を36年間やり、役割は済んだ」と引退の理由を説明。「辞める時は周りに言われるのでなく、自分で辞める」と決意を伝えた。同時に「国会議員は辞めるが、政治活動は続ける」とも語った。 


<小泉元首相>次男を後継に 「やはり人の子」「がっかり」
9月25日23時21分配信 毎日新聞

 小泉純一郎元首相の引退表明の会合に出席した自民党横須賀市連の幹部によると、元首相は同席した次男進次郎氏(27)を後継にすると説明し、「自分は27歳で衆院選に初挑戦した。次男も27歳。しっかりやれるはずだと思う」と支援を要請した。進次郎氏は「長年父を応援してくれてありがとうございました。一生懸命やります」とあいさつしたという。進次郎氏は秘書、兄の孝太郎氏(30)は俳優をしている。

 次男の後継指名について、元首相が会長を務めた郵政民営化研究会元事務局長の松沢成文・神奈川県知事は「小泉さんは派閥政治を否定し、日本政治を変えようとした。世襲政治にも一線を引く潔さがあれば株が上がったのではないか。やはり人の子だったのか」と苦笑いしながら話した。フリープロデューサーの木村政雄さんも「次男を出すのは、ちょっと待ってよという感じ。小泉氏は既成の政治家にはまらない格好良さがあったが、なんだアンタも普通の人かとがっかりした」と話した。【吉田勝、五味香織】


<小泉元首相>政界は落胆と酷評が交錯
9月25日22時25分配信 毎日新聞

 小泉純一郎元首相の議員引退表明に、政界でも「最後までサプライズだ」(自民党幹部)と驚きが広がった。ただ、惜しんだり労をねぎらう声よりも、小泉政治の功罪を指摘する反応が多かった。

 25日夜、小泉氏から電話で連絡を受けた森喜朗元首相は「特に驚かなかった。功罪はある。改革の功の部分は、もう少し時間をかけないと分からない。今は罪の方が出ている」と指摘した。森氏は小泉改革が都市と地方の格差を広げたと批判している。今回の総裁選でも森氏は構造改革見直しの麻生太郎首相を、小泉氏は構造改革の継続を主張した小池百合子元防衛相を支持し、対応が分かれた。

 一方、小泉氏と共に小池氏を応援した中川秀直元幹事長は「これからも連携しながら改革派として頑張りたい」と語ったが、落胆の色は隠せなかった。

 自民党の加藤紘一元幹事長は、小泉氏が首相在任中、靖国神社を毎年参拝したことについて「日中関係に大きな傷跡を残した。外交関係者の必死の努力で関係は修復されたが、政治家の行動一つが両国関係を大きく傷つける事例となった」と批判。これに対し、旧竹下派全盛時代、同派に対抗して加藤、小泉両氏と「YKK」を結成した山崎拓前副総裁は「政界再編という新しい劇が始まる時に、彼のような役者を失うのは残念」と語った。

 小泉氏の後任の首相を務めた安倍晋三元首相は「残念だ。官房副長官、党幹事長、官房長官として一緒に仕事できたことは誇りだ」とコメントし、後継者に指名した小泉氏への謝意を述べた。

 一方、構造改革路線を巡って自民党内の「抵抗勢力」に対する「協力勢力」と目され、小泉氏から秋波を送られ続けた民主党は、小沢一郎代表や菅直人代表代行ら執行部が一様にコメントを避けた。

 党代表時代に小泉氏から「大連立」を持ち掛けられ、関係が近いとされる前原誠司副代表は「お疲れ様でしたと申し上げたい」とねぎらった。党首討論でたびたび議論を戦わせた岡田克也副代表は「次男を後継にするというのが事実なら、小泉さんらしくない」とコメントした。

 郵政民営化法案に対する造反・自民党離党をきっかけに発足した国民新党の亀井久興幹事長は「選挙で小泉路線が国民に否定されるのを、自分の目で見るのが嫌になったのではないか」と酷評した。【高山祐、野口武則】


小泉元首相 有権者「壊して放り投げた」 実行力評価も
9月25日23時25分配信 毎日新聞

 「日本を悪くした」「改革を期待していたのに」。25日の小泉純一郎元首相の突然の引退表明に、街行く有権者は冷淡な反応を見せた。一部には「引き際が潔い」という声もあったが、かつての人気は色あせている。

 夕方の東京・神田神保町。「定職のないフリーターや高齢者が生活のために本を売りにくる。こんなことは今までなかったよ」。神保町で古書店を営む男性(63)が明かす。「どれだけ日本を悪くしたか。引退は遅すぎるくらいだ」。帰宅途中の江戸川区のデザイナー、山岸昭人さん(44)は「壊すだけ壊し、道半ばで放り投げた感じ」と首をかしげた。首相時代の支持率は高かった。「自分も小泉さんに期待した一人。改革を最後までやり遂げてほしかった」と残念がった。

 東京・西新宿のオフィス街。「もういいでしょ、辞めれば」。家路を急ぐ練馬区の会社員、小笠原郁子さん(50)は顔をしかめた。「だって彼が首相時代にやったことのツケが今、全部回ってきてるじゃないの。医療費の負担増もそう」。立川市の会社員、村上香代子さん(50)も「構造改革で生活は楽にならなかった。何をしてくれたのかしら。国民は浮かれすぎた」。

 東京・赤坂のラーメン店「九州じゃんがら赤坂店」。小泉元首相が訪れたことで知られる。「さすがだ。引き際が潔い」。食事に来ていた港区の会社員、照屋卓朗さん(28)は感心する。「リーダーシップ、実行力があった。改革による格差拡大が言われるが、政治家としてやるべきことをやったから。安倍さん、福田さんは何かやったかなあ」。だが港区の大学生、益田詩歩さん(19)は「人気はあったけど、政治家としての中身が今は何もない。辞めるべきだ」と冷めた表情で話した。

 ◇「拉致問題では積極的だった」

 神戸市中央区の主婦、中島丸子さん(48)は「小泉さんはワンマンだったけれど、『有言実行』ぶりを評価していた。拉致被害者の帰国が実現するなど拉致問題に積極的に取り組み、郵政民営化もやり通した。今後、復帰を望む声も上がるのでは」と話し、「麻生首相も小泉さんのように実績を残してほしい」と注文を付けた。
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by deracine69 | 2008-09-25 19:07 | 政治  

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