首相「村山談話を継承」、補正成立優先も強調 代表質問

2008年10月2日22時12分 朝日新聞

 麻生首相は2日の衆参代表質問で「緊急総合対策を速やかに実施し、物価高、景気後退の直撃を受けた人々に安心をもたらすことが当面最も重要」と答え、08年度補正予算案成立を最優先する姿勢を強調した。歴史認識については首相は95年の村山首相談話を「私の内閣でも引き継いで参ります」と明言した。

 首相は参院本会議での輿石東・参院議員会長(民主党)らへの答弁で「予算関連法案のほか消費者庁設置法案、インド洋での補給支援法案、国民生活を守るため、国際社会での責任を果たすため課題は山積している。解散という政局より、景気対策など政策の実現を優先したい」と補正予算案などの課題を優先する考えを繰り返した。

 首相は小沢民主党代表が1日に示した政権公約を批判。月額2万6千円の「子ども手当」には「5兆6千億円もの財源が明確ではない」、高速道路料金の無料化についても「無料化して収入がなくなることについては税金にツケ回しするだけ。現実的なご提案ではない」と指摘した。

 衆院本会議の代表質問では共産、社民両党から歴史認識をめぐる質疑が相次いだ。

 共産党の志位委員長は首相の所信表明演説から「戦前、戦後、118年の統治の伝統の連綿たる集積の末端に連なるもの」との発言を取り上げ、「日本の統治の原理が戦前の天皇主権から戦後の日本国憲法にもとづく国民主権へと百八十度転換した歴史認識をお持ちでないのか」と指摘。麻生首相は「憲政にもとづく首相の任命が1世紀を超えて続いているという伝統、その集積と重みと末端に連なる責任の重さを申し述べたかっただけであります」と答えた。

 続く重野安正氏(社民)も日本の植民地支配と侵略への反省と謝罪を表明した村山首相談話に対する姿勢をただすと、首相は「ご指摘の談話や小泉首相談話は、先の大戦をめぐる政府としての認識を示すもの。私の内閣でも引き継いで参ります」と明言した。
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by deracine69 | 2008-10-02 22:12 | 政治  

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