東国原知事、転身に触れず 地元講演、支援者から反発も

2008年10月6日6時17分 朝日新聞

 次の総選挙への立候補を取りやめた宮崎1区の中山成彬前国交相の後継として浮上している東国原英夫・宮崎県知事は5日、生まれ故郷の同県都城市と三股町で講演した。東国原氏は、ここ数日「県民、県議会、県職員の意見を聞いて判断したい」との発言を繰り返していたが、講演では国政転身については全く触れなかった。一方で出席した支援者からは反発の声が相次いだ。

 東国原氏は都城市の政治資金パーティーでの講演で、県政のこぼれ話などを披露し、会場を沸かせた。だが、国政転身については「メディアが多くてどこまでしゃべっていいか困っている」と述べるにとどめた。

 これに対し、パーティーで中締めのあいさつに立った地元商工会幹部の男性(80)は「知事が他の方へ行くという話もありますが、やはり1期はがんばっていただきたい」とくぎを刺した。この男性はマイクを置いた後、「国政に行ったら、今のような形で宮崎の宣伝をする機会が少なくなる。周りもみんなそう言っている」と漏らした。

 都城市で美容院を経営する野口ヨミ子さん(61)は「宮崎を踏み台にするようなことはやめてほしい。『宮崎をどげんかせんといかん』という言葉に感動して1票を入れたのだから、その約束を果たしてほしい」と語った。同市の会社社長、種子田義男さん(51)は「まだ駄目だ。県政でやりきっていない」と述べたが、「国政にいつかは出てほしい気持ちもある。国が変わらないと地方は変わらないから」とも付け加えた。

 一方、東国原氏はテレビでは雄弁だった。5日午前の日本テレビの番組では、総選挙で自民党から立候補することについて「現時点ではない」と繰り返す一方で「可能性は排除できない」と含みを持たせた。ただし、「出たはよいけども、何のポストもない、何の権限もない、何の発言力もない、ということもありうるんですよ」と語り、自民党が敗れ、自身が国政で重要な立場を担う機会が失われれば、国政に転じる意味合いは薄れるとの考えを示した。


「どげんかせんといかん」は何だった?――宮崎県職員
2008年10月6日13時34分 朝日新聞

 国政転身が取りざたされていた東国原英夫・宮崎県知事が6日、次の総選挙では立候補を見送る意向を示したのに対し、県民らからは「振り回された」との批判が聞かれた。発言が揺れた知事に「任期を全うしてほしい」とくぎを刺す声が目立った。

 県庁前を歩いていた宮崎市内の女性(34)は「総選挙に出ないのは正解。雇用の改善や観光PRなど、まだやるべきことは多い」。同市のガス検針員、前田雅子さん(46)は「できれば最初から『出ない』と言ってほしかった。最低1期はしっかり務めてもらわないと」と話した。

 県庁を訪れた同市の無職男性(59)は「国会議員になって東京に行きたいという本音が見えた気がする」と指摘。「出ていたら中途半端に投げ出す形になり、信用をなくした。他県の人からも笑われただろう」

 知事は「県民の声があれば」と立候補の意欲をにじませていた。県職員の女性(30)は「本当に県民からそんな声が出ると思っていたのでしょうか」とあきれ顔。「『どげんかせんといかん』は何だったんだと疑問に思う。今回の騒動には、さんざん振り回されました」

 ある県議は「県民はみんな安心したと思う」と話した上で注文をつけた。「今まで以上に県民に寄り添い、宮崎に軸足を置いた県政運営をする必要がある」
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by deracine69 | 2008-10-06 06:17 | 政治  

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