得意の「がぶり寄り」で首相に早期解散を迫る公明・太田代表

2008年10月8日 週刊文春

「がぶり寄り」といえば、先日亡くなったモミアゲの元関脇・荒勢か、「ペコちゃん」こと元大関・琴風が思い浮かぶ。しかし永田町にも、このキャッチフレーズを売り物にする党首が現れた。
 
 学生時代は京大相撲部主将、現在も堂々たる体躯を誇る、公明党の太田昭宏代表だ。
 
「福田康夫前首相に『ねじれ国会の閉塞状況を打破するには、直近の民意という錦の御旗を手にする以外にない』と解散・総選挙を再三迫った挙句、退陣させてしまった経緯から、某新聞コラムに『太田・公明の〈がぶり寄り〉』と書かれたのが発端です。悪者にされて憤慨しているかと思えば、本人はいたく気に入った様子で、『麻生自民党か小沢民主党か、と言われますが、一人忘れているんじゃないのと言っています。太田公明党のがぶり寄りを忘れてもらったら困る』などと、その後の講演などでも多用しています」(公明党関係者)
 
 麻生太郎首相を『選挙の顔』に立て、新内閣発足のご祝儀相場が終わらないうちに衆院選になだれ込む。それが「がぶり寄り」太田のシナリオだった。
 
 だが、リーマン・ブラザーズの経営破綻で火を噴いた米国発の金融危機と、総選挙へ向けた自民党の全国情勢調査の結果もあり、シナリオが狂ってしまった。
 
「麻生首相が、解散前に補正予算案を成立させたいと考えていることは知っていましたが、予算委員会を開けば『矢野問題』を野党に突かれる。創価学会の要請もあったのでしょう、『予算委を開かずに解散。これで押してくれ』と北側一雄幹事長に強く指示していました」(同前)
 
 矢野問題とは、矢野絢也元公明党委員長が政治評論家としての活動を妨害されたとして、学会と学会幹部を相手取り五千五百万円の慰謝料を求める訴訟を起こした一件である。
 
 首相が「景気対策優先」を理由に解散を先送りし、予算委開会を自民党執行部に指示したと聞き、
 
「太田代表は『何をやっているんだ』と怒りまくっていましたが、とりあえず『補正予算成立直後の解散』を首相に要求することで矛を収めました」(公明党議員)
 
 再び官邸にがぶり寄る腹とみられるが、やっと手に入れた首相の座を失いたくない麻生氏も必死。与党の党首同士の大一番、さあお立ち会い、お立ち会い。
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by deracine69 | 2008-10-08 23:59 | 政治  

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