<三浦元社長>移送先ロスの留置場で自殺

2008年10月11日19時09分 毎日新聞

 【ロサンゼルス吉富裕倫】81年の米ロサンゼルス銃撃事件でロス市警に逮捕された元輸入雑貨販売会社社長、三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定=が10日午後9時45分(日本時間11日午後1時45分)ごろ、ロス市警本部の独居房でTシャツを首に巻き、自殺を図ったのを発見された。搬送先の病院で死亡が確認された。

 元社長は10日朝、米自治領サイパンから航空機でロス市警のジャクソン捜査官らに付き添われ、「因縁の地」ロスへ身柄を移送されたばかり。元社長の自殺で妻一美さん(当時28歳)銃撃事件について、殺人の共謀罪での訴追手続きは停止されるとみられる。市警と元社長の対決は第2幕に入らずに終える。

 ◇市警「動機わからぬ」

 ジャクソン氏らロス市警幹部は11日午前9時(同12日午前1時)から記者会見した。遺書の存在は調査中とし、自殺の動機について「わかない」と述べた。発見の10分前に巡回した時は異常がなかったという。当局は遺体の司法解剖し、死因を調べる方針だ。

 元社長は10日午前、ロスの日本総領事館職員との面会を要請。留置施設で会った領事に「元気だ」と伝えていた。元社長は14日に容疑事実の認否などのため、ロス郡地裁に初出廷する予定だった。

 事件は、日本で03年に無罪が確定した元社長が発生から約27年後の今年2月、サイパン滞在中、ロス市警が88年に取っていた逮捕状で逮捕され、米国で再び訴追手続きが進む異例の展開を見せた。

 元社長は一貫して無罪を主張。同じ犯罪で再び罪に問われない一事不再理を訴え、サイパンで人身保護請求を申し立てたが、現地地裁は請求を棄却。ロス郡地裁は9月、殺人罪の逮捕状を無効とする一方、日本に存在しない殺人の共謀罪は訴追続行を有効と判断した。ロス郡地裁に求めた逮捕状取り消しも実現せず、元社長はロス移送に同意した。

 ◇ことば ロス銃撃事件

 81年8月、三浦和義元社長の妻一美さんが、滞在先のロサンゼルス市のホテルの自室で何者かにハンマーで頭を殴られ、けがをした。3カ月後、同じロス市内で夫妻が銃撃され、三浦元社長は左足に重傷を負い、一美さんは頭に銃弾を受けて約1年後に死亡。週刊文春が一連の事件を「疑惑の銃弾」として連載し、疑惑が浮上した。

 殴打事件では85年9月、三浦元社長は保険金目当てで実行を依頼した元女優とともに逮捕され、懲役6年の実刑が確定。銃撃事件では、実行役とされた駐車場経営会社社長とともに88年10月に逮捕され、1審で無期懲役の判決を受けたが、東京高裁で逆転無罪。最高裁が検察の上告を棄却し、03年3月に無罪が確定した。
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by deracine69 | 2008-10-11 19:09 | 社会  

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