「皇居ランナー」増で銭湯人気 でもマナー違反が問題

10月14日23時32分配信 産経新聞

 皇居を周回するビジネスマンら「皇居ランナー」らによる利用が話題となっている都心の銭湯で、利用者のマナーの悪さが問題になっている。ランニングシューズを持ったまま脱衣所に入るなどのマナー違反があとを絶たないのだ。銭湯では張り紙や口頭で注意しているのだが…。(吉原知也)

 「お客さんが増え、銭湯を続けられるようになったし、やりがいがある」と話すのは、東京都千代田区にある銭湯バン・ドゥーシュの経営者、橋富和子さん(73)。近所のお年寄りばかりだった利用者が、参加者3万人を超える規模で、昨年2月に初開催された「東京マラソン」をきっかけにビジネスマンや若い女性の利用が増えた。ほとんどが、汗を流すために利用する「皇居ランナー」。利用者が100人を超える日もあるという。

 別の銭湯では、1日に200人のランナーが来る日もある。来客者は4年前の約3倍になった。ランナー向けにロッカー、シャワーなどを提供する施設のオープンも相次いでいる。

 東京マラソンをきっかけに都心はランニングブーム。昼休みや業務後にオフィスを出て皇居周辺を走る会社員が増えている。

 だが、利用者が増えるに連れて、一部のランナーのマナーの悪さに頭を悩ませる銭湯の経営者も出てきた。「ある程度のモラルを持ってほしい」。ある経営者は、シューズを持って脱衣所に入るランナーに手を焼く。シューズを脱衣所に持ち込むと、砂や小石が落ちることで他の客に迷惑がかかるからだ。

 銭湯に約30年間通ってきた地元の男性は、「ランナーの中に、風呂桶(おけ)を片づけない人や、シューズを脱衣所の床に置く人がいる」と嘆く。

 銭湯側の注意に理解するランナーは多いが、「偉そうに言うな!」と“逆ギレ”されるケースもある。同じようなシューズが下駄(げた)箱に並ぶことによる履き間違いや盗難を懸念することが、持ち込みの理由となっているようだ。

 「注意し過ぎるとランナーが来なくなってしまうという不安がある」。別の銭湯経営者は困惑顔だ。

 銭湯側では、「入り口の下駄箱を使用してください」といった、持ち込み禁止の張り紙を掲示するなどしているが、砂や小石がロッカーに残り、他の客から苦情は絶えない。

 そんな中、ランナーからも、マナー向上を心掛ける動きも出はじめている。グループを作って走るランナーの一部には、注意に応じる形でリーダーが「シューズを袋の中に入れるように」といったマナー指導をする光景が出始めているという。「そんな動きがランナー全体に広がってくれれば」と銭湯経営者らは期待している。
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by deracine69 | 2008-10-14 23:32 | 社会  

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