中川元幹事長孤立で新党準備加速…反麻生の動き活発化

町村派より小泉チルドレンの応援に奔走
2008年10月21日 16時59分 夕刊フジ

 小池百合子元防衛相を自民党総裁選に担ぎ出し、撃沈した中川秀直元幹事長が不気味な動きをみせている。所属する町村派の活動よりも構造改革路線の継続を求める「小泉チルドレン」の応援に奔走しているのだ。それだけに、永田町では「孤立した中川氏が、総選挙後に新党を立ち上げるための準備をしているのではないか」(ベテラン議員)との憶測も出始めている。

 町村派は現在、総裁選で麻生太郎首相を推した最高顧問の森喜朗元首相と町村信孝前官房長官が主導権を握り、小池氏を支持して敗れた中川氏は「孤立感を深めている」(閣僚経験者)とされる。

 中川氏は総裁選に小池氏を担ぎ出した時も派閥の会合で、「それぞれの動きが仮にあっても終わればノーサイドだ」と発言、森氏の口癖である「ノーサイドの精神」を尊重する態度を示していた。さらに総裁選後の9月23日には町村氏と会談し、派内の分裂状態を修復し結束していくことも確認していた。

 ところが、こうした言動とは裏腹に、中川氏は今月に入り、「反麻生の動きを活発化させている」(中堅)というのだ。

 米国発の金融危機を受け、政府・与党が検討している追加経済対策の財源について、「将来の増税につながる赤字国債発行ではないやり方で政府が前面に立つべきだ。構造改革路線を否定したり、旧来型の財政出動に乗り出すことはあってはならない」と述べ、赤字国債発行も辞さない積極財政派の麻生首相に真っ向勝負を挑んだ。

 さらに周囲には「地方行脚をしながらわれわれの主張を続ける」とも語り、「反麻生」のスタンスを鮮明化。片山さつき氏の公開討論会や、佐藤ゆかり氏の街頭演説に相次いで顔を出した。チルドレンを代表する両衆院議員に近づくことで、一定の勢力を保持したいとの思惑があるようだ。

 一方、チルドレン側にしても、「小泉純一郎元首相が引退表明し、中川氏を後ろ盾にするしかない」(1年生議員)というのが実情で中川氏を通じて小泉氏の応援を得られるかもしれないとの計算も働いている。

 こうした動きが功を奏したのか、「総選挙後に中川さんが新党を作れば、ぜひとも合流したい」とラブコールを送る自民党以外の衆院議員も出てきた。

 そんな中川氏の思惑について、永田町事情通はこう解説する。

 「中川氏は町村派に残っても、森氏や安倍晋三元首相に反旗を翻したこともあり、跡目争いで敗れる可能性が高い。かといって、派を飛び出してもインパクトはない。そのため、新党を模索しているのだろう。自民、民主両党が過半数に届かなければ、中川新党がキャスチングボートを握れるからね」

 「ただ、党内から同調者がどれほど出るかは選挙を経ないと分からない。それだけに、今のうちにチルドレンや上げ潮派の面々と連携を密にしておこうとしているのではないか」

 中川氏は自身のHPで17日、「『やはり解散を避けては通れぬ』は正論である。(中略)私は、堂々と自民党国会議員として衆院選を戦う覚悟だ」と決意を表明した。

 これには「ことさら選挙前に『自民党議員』であることを強調してみせているが、逆に選挙後の離党の可能性が高いのでは」(自民党中堅)との声も。

 党内で足場を失いつつある中川氏だが、果たして、どんな反撃に出るのか。
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by deracine69 | 2008-10-21 16:59 | 政治  

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