アルゼンチン国債が急落、年金基金の国有化計画を懸念

10月23日9時41分配信 ロイター

 [ブエノスアイレス 22日 ロイター] アルゼンチンのフェルナンデス大統領が発表した民間年金基金の国有化計画を受け、22日の国内金融市場は混乱し、債務のデフォルトへの懸念が強まった。

 フェルナンデス大統領は21日、300億ドル規模の民間年金基金を国有化する法案を議会に提出する方針を明らかにした。

 大統領は同計画について、世界的な金融危機から年金を保護するものだと主張しているが、投資家の間では、来年に多額の債務返済を迫られる政府の苦し紛れの策との見方もある。

 法案は議会通過が見込まれ、国民の大半も歓迎するとみられている。

 大統領の計画発表後、同国のメルバル主要株価指数は18%近く下落し、国内の債券価格も平均10%下落した。

 政府が国有化を予定する10の投資ファンドは、同国最大規模の機関投資家。

 アルゼンチンのカントリー・リスクが高まるなか、米国とアルゼンチンのベンチマーク債の利回りスプレッドを表すJPモルガン・エマージング・マーケッツ・ボンド・インデックス(EMBI)は2000ベーシスポイント(bp)に急拡大した。

 年金基金の国有化は、来年調達が必要となる資金を政府に供給する一方、国債価格の急落は、同国経済の中長期的な健全性に対する市場の懐疑的な見方を反映している。

 あるアルゼンチンの銀行の最高財務責任者(CFO)は、年金基金の国有化は「2009年、および10年のデフォルト・リスクを引き下げるが、中長期的な見通しを立てるのは困難だ」と述べた。
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by deracine69 | 2008-10-23 09:41 | 経済・企業  

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