名鉄交通 自社基準「酒気帯び」運転手に上司が乗務指示

2008年10月28日7時53分 朝日新聞

 タクシー大手の名鉄交通(名古屋市中川区)は27日、ハイヤー営業基地の運行管理者2人が、自社の酒気帯び基準(呼気1リットル中0.05ミリグラム)を超えた運転手2人に乗務を指示していたと発表した。運転手はいずれも道路交通法で罰則の対象とされる基準値(同0.15ミリグラム以上)は下回っていたが、道路運送法などに触れる疑いがあり、国土交通省中部運輸局は詳しく調査する方針。

 同社によると、ハイヤー営業基地(同区西日置2丁目)で22日午前7時ごろ、点検の際に勤続4カ月の女性運転手(46)から、呼気1リットル中0.143ミリグラムのアルコールが出た。しかし運行管理者の副支配人(59)は「細かい指示が必要な客の配車時間が迫っていた」と、乗務を指示した。運転手は約4時間に3人の客を乗せており、営業所の支配人(64)も午前9時ごろに違反を知ったものの、すぐに運転をやめさせなかったという。女性運転手は前夜午後9時ごろまで晩酌をしており、「体調が悪く、アルコールが朝まで残ってしまったかもしれない」と話しているという。

 また、同じ営業所で今年4月にも、自社基準を0.001ミリグラム上回った男性運転手(43)に運行管理者の課長補佐(59)が乗務を指示していた。運転手は「食事をしたばかりだが、酒は飲んでいない」と話したというが、課長補佐は再検査をすることなく乗務を指示したという。

 年末の繁忙期を前にした抜き打ちチェックで発覚し、過去1年間の全社の飲酒チェック記録を調べたという。同社は今後、運行管理者らを処分する方針で、「タクシー営業基地については本社が毎日チェックしていたが、ハイヤー営業所は人数が少なく、指導が行き届いていると思いこんでいた」としている。
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by deracine69 | 2008-10-28 07:53 | 経済・企業  

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