道頓堀の街路灯不法占用 地元商店会に広告収入 年間数百万円

10月28日16時22分配信 産経新聞

 ■大阪市、撤去検討

 大阪・ミナミの道頓堀に設置された街路灯を、地元の道頓堀商店会が約2年にわたり不法占用し、広告看板を設置し広告収入を得ていることが28日、分かった。収入は少なくとも年間で数百万円に上るという。中には格安航空会社の広告で飛行機模型を取り付けた大看板もある。大阪市は「現場は市道で、違法広告は見過ごせない」と撤去を求めているが商店会側は「駐輪対策の警備員を雇うための広告。撤去費用も出せない」と応じていない。市は強制撤去も検討しているという。

 市によると、違法広告が設置されているのは道頓堀の商店が軒を連ねるメーンストリート。区分は市道で、商店会が昭和49年、道路の真ん中に街路灯12基を設置、占用許可を受けていた。しかし、平成17~18年に市が、この市道に別の道路照明灯を設置したため、街路灯が不要になり、商店会が18年5月、8基の占用許可を取り下げた。残り4基は防犯カメラを取り付けて防犯に転用することで許可を継続した。この時点で商店会は8基を撤去しなければならなかったが、1基を撤去しただけ。残りは支柱を途中で折り、灰皿を設けた状態で放置していた。

 ところが、市は19年2月、街路灯11基の支柱にオーストラリアの格安航空会社の広告が設置されていることを確認。中でも防犯用として占用許可を受けていた戎橋に近い1基には、商店会側が柱を建て替え、航空会社をPRする飛行機の特大模型や広告看板、発光ダイオードの表示板を取り付けていた。

 この状態は、商店会が占用許可の内容に反しているだけでなく、無許可で市道に広告物を張り出し、市の屋外広告物条例にも違反しているという。違法状態を解消するには、新たに占用許可を得る必要があるが、市は「広告物がある限り許可できない」としている。

 市は昨年6月から商店会側と撤去交渉をしている。商店会は「違法と認識しているが、広告収入は駐輪を整理する警備員を雇う費用などに使ってきた。広告は現在の契約が切れる来年3月末で外す予定だ。灰皿付き支柱は路上喫煙対策のため残す。商店会の会費では、撤去費用も工面できない」と主張、即時撤去には応じておらず、交渉は続いている。

 道頓堀の不法占拠をめぐっては、人気たこ焼き店「大たこ」が市有地を不法占有しているとして市が自主撤去を求め、大たこ側が「民法の規定で土地の時効取得が完成している」として、逆に市を提訴している例もあり、トラブルが尽きない。
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by deracine69 | 2008-10-28 16:22 | 社会  

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