関東大震災級の地震、13世紀末にも? 津波の痕跡発見

2008年11月18日3時2分 朝日新聞

f0013182_9293799.jpg 神奈川県・三浦半島で13世紀末の大地震によるとみられる津波の痕跡を、東京大などのチームが見つけた。江戸中期の元禄地震のひとつ前の関東大震災級地震とみられる。これまで200~300年とされてきた大震災級地震の発生周期とは隔たりが大きく、防災対策などにも影響しそうだ。24日から茨城県つくば市である日本地震学会で発表する。

 東京大、高知大、産業技術総合研究所のチームは三浦半島の小網代湾で、深さ約3メートルまでの海底の泥を採取して調べた。すると、津波で運ばれたとみられる貝や木片、岩石などが混ざった層が3層みつかった。

 年代測定で、上から関東大震災(1923年)、元禄地震(1703年)、1160年前後~1365年前後の大地震にそれぞれ伴う津波で堆積(たいせき)したと推定できた。

 一番下の層ができた時期には鎌倉で死者数千~2万3千人とされる1293年の大地震の記録があり、その際の津波の痕跡と考えられるという。

 この結果、元禄地震とその前の大震災級地震との間隔は約400年となり、元禄地震と関東大震災の間隔の220年と大きな差がでた。

 神奈川県・相模湾一帯を震源とするマグニチュード(M)8クラスの関東大震災級の地震は、元禄地震以前はこれまで津波の痕跡が見つからず、どれが大震災級だったのか、はっきりしていなかった。

 東京大地震研究所の島崎邦彦教授は「発生間隔は想定よりも短い可能性も、長い可能性もある。関東大震災級地震の前に起こるM7級の想定に影響する可能性があり、もっと詳しく調べたい」と話す。

 国の中央防災会議は、関東大震災級の地震の恐れは今後100年以内にはほぼないとして、その前に多発するM7級の首都直下地震を想定して防災対策を進めている。地震調査委員会はこのM7級の地震が30年以内に起きる確率を70%程度と見積もっている。(黒沢大陸)
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by deracine69 | 2008-11-18 03:02 | 社会  

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