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マレーシア航空のキャンペーン、格安航空業界へ本格参入の意向か

2008年11月19日 10:32 アジアエックス

マレーシア航空(MAS)が諸費用込みの低価格キャンペーンを発表したことについて、格安航空市場へ本格参入する意思を込めた、格安航空会社、特にエアアジアに対するメッセージと受けとめられている。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のアナリスト、シュコル・ユソフ氏は、利用客は他の格安航空会社に比べて便数が多くサービスも充実しているMASをより好むと見られることから格安航空、特にエアアジアの経営には悪影響を及ぼすとの見方を示した。

シュコル氏は今回のキャンペーンを「賢明な措置」だと評価、MASは割引きキャンペーンが無ければ空席のままだったであろう座席をプロモーションを行って埋めることで売り上げを獲得することができると分析した。MASは他の格安航空会社に比べて大型の機材を所有し、フライトの頻度も高いことから特別料金の設定が可能だとした。

一方、OSKリサーチのクリス・エン氏は、MASは以前に比べて他社のプロモーションなど航空市場の変化に敏感になっているが、1カ月程度のキャンペーンではエアアジアの経営に与える影響は大したことはないとの見方を示した。

エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)はMASは従来型のフル・サービス市場に注力するべきで格安航空市場に参入するべきではないとの見解を表明。MASの動向に興味はなく、エアアジアの目的はマレーシア経済に刺激を与えることであって、価格決定とMASは関係ないとした上で、エアアジアへの影響は少ないと述べた。

by deracine69 | 2008-11-19 10:32 | アジア・大洋州  

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