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若い亡命チベット人 抗議にマスコミを活用

2008/08/07 - 8:56 swissinfo.ch

f0013182_4204480.jpg 北京オリンピック開催を控え、チベット人活動家は多くのデモを行って世間の注目を浴びた。その最前線にいるのは亡命チベット人の若い世代だ。
3月末、ギリシャのオリンピアで、ケチャップを血のように顔に塗りつけ、「チベットを殺すのはやめて ( Stop killing Tibet ) 」と叫びながら聖火ランナーの前に身を投げ出したペマ・ドルカーさんの映像が世界中を駆け巡った。

「中国は怖がっている」

 2001年には、女優のヤンツォム・ブラウエンさんの怒り心頭に発した姿も世界各国のテレビに映し出されている。ブラウエンさんはオリンピック開催地が北京に決まったことに対してモスクワで抗議を行い、警察にこれを引き止められ、さらに連行されたのだ。

 ドルカーさんもブラウエンさんも、ともにスイスに住む亡命チベット人である。ただし、これは偶然でもなんでもない。スイスにはアジア圏外で最大のチベット人社会がある。今日スイスに住む亡命チベット人はおよそ4000人を数える。

 ベルン在住でジャーナリズムを専攻する22歳の学生、テンジン・ロジンガー・ナムリングさんもオリンピアにいた。オリンピックの聖火リレーに対抗するある催し物に参加していたのだ。それは、中国の人権侵害に反対し、チベット解放を求めてデモを行うチベット人によるシンボル的な聖火リレーだった。前述の2人同様、ロジンガー・ナムリングさんも「チベット青少年ヨーロッパ協会 ( VTJE ) 」のメンバーだ。

 チベット青少年ヨーロッパ協会は1970年「自民族と自国に対する精神的な責任を負うために」チューリヒに創立され、会員は現在およそ350人を数える。ロジンガー・ナムリングさんは、
「スイスからやってきたチベット人活動家の小さなグループは、ギリシャで24時間休むことなく中国の警備員からマークされていました。彼らは私たちのことをすべて知り尽くしていました」
 と言う。そして、Eメールもすべてチェックされていたと確信している。いずれにしても、ウイルスが撒き散らされたことは事実だ。

 だが、ロジンガー・ナムリングさんは中国公安当局の監視に威嚇されるどころか、自分の行動に対する自信をさらに強めたと言う。「これは中国政府が私たちを恐れている証拠。だから、それはそれでいいのです」

ダライ・ラマへの圧力が増す

 ロジンガー・ナムリングさんは中国の政治に対して怒りを感じている。スイスで生まれた彼女はチベットにはまだ行ったことがないが、祖国への強いつながりを意識している。中国政府のやり方は「偽善的」だが、それを甘受している人も少なくないと言う。

 チベットに対する共感を示すだけでは満足できないロジンガー・ナムリングさんは、「大切なのは何か行動を起こすことです」と語る。それでは、政治活動の限界は? 「かなりの程度までやるつもりでいます。でも、暴力はタブー」と、きゃしゃな体に白いシャツをまとい、チベットの大きなイヤリングを揺らしながら話す。「スイスに住むチベット人は、祖国に住む人々と違って自由に発言することができます。ここではせいぜい刑務所に入れられるくらいでしょう」

 このような挑発的な支援は、チベットの精神的指導者であるダライ・ラマ法王が説く「中道政策」、つまり対話による文化的な自治権の獲得を目指す政策と一致するのだろうか。「ダライ・ラマ法王と違って、私はチベットの解放を要求します」とロジンガー・ナムリングさん。だが同時に、政治的な圧力によりダライ・ラマ法王は別の道を行かざるを得ないのだと付け加える。

融和問題

 「チベット解放運動は新しい活力を得、この問題と創造的に取り組むようになりました。この新しいスタイルは世代交代ではなく、どちらかというと言葉や融和と関係があります。たとえばチューリヒ州リコン ( Rikon ) にあるチベット人居住区には年配の亡命チベット人も住んでいますが、彼らは今でもほとんどドイツ語を話しません。彼らが公に何かを訴えるのはずっと難しいことです」

 リコン市でキッチンウエアを製造している「クーン・リコン ( Kuhn Rikon ) 」社は、中国がチベットに侵攻した後の1960年、チベット難民を積極的に雇い入れ、彼らの住居の世話なども行った。

 「若者の活動はマスコミによく取り上げられるようになりました。でも、内容は昔と変わっていません」と話すロジンガー・ナムリングさんの叔母ドルカー・ギャルタグさんは59歳。ほかのチベット難民の子どもたちと一緒に、トローゲン ( Trogen ) にある「ペスタロッチ子ども村」で育った。

「若い世代はとにかくメディアの活用の仕方をよく知っています。また、西洋文化の影響も大きいです。古い世代は世界にチベット問題を取り上げてくれるようお願いしますが、若者たちは要求する。昔なら頼んでいたところを、今では抗議するのですからね」

 暴力が行使されない限り、古い世代は若者の活動をとやかく言うつもりはないという。

豊富なアイデア

 いずれにしても、挑発的な活動に対するアイデアは山ほどある。たとえば、「私は『クシュ』しない」

 この1文は北京オリンピック開会1カ月前の夜、連邦議事堂の外壁に映し出されたものだ。そこにはパスカル・クシュパン連邦大統領の写真も一緒に映し出された。だが、その目と口は黒い帯で覆われていた。この「私はクシュしない」キャンペーンでは、8月8日の開会式の中継をボイコットし、連邦政府に対してチベットのために働きかけるよう、4つのチベット関連組織がスイス国民に訴えかけている。

 連邦議事堂前の広場では、1999年にも一騒動あった。中国の江沢民国家主席がスイスを訪問した際に、議事堂の屋根の上に上ったチベット人活動家たちが国家主席の目の前でチベット解放の旗を振りかざしたのだ。この行動によって当時、スイス当局に対する中国主席の信頼は大いに揺さぶられることになった。
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by deracine69 | 2008-08-07 08:56 | ヨーロッパ  

スイス 28年ぶり原発新設へ、来年にも認可の方向

2008年7月19日02時13分 読売新聞

 スイスでは今年6月、大手電力会社が原子力発電所の新設を申請、政府は来年にも認可する方向になってきた。政府が認めると、約28年ぶりとなる。原油価格の高騰などで原発を見直す動きが建設を後押ししている。

 原発5基が消費電力の約40%を生産するスイスで、政府が最後に原発建設を認めたのは1981年10月。旧ソ連でのチェルノブイリ事故(86年)などの影響で原発アレルギーが強まったことから電力会社は新設を自粛。認可されても結局、着工されないなど、原発は長年、敬遠されてきた。

 しかし、今年に入って、大手電力会社ATELが、中部の町、ダニケンにある既存施設の隣の用地に 1600メガ・ワット級の原発を建設したいと申請。別の2社も既存原発の改修を申請した。

 これに対し、スイス政府は、「2020年には深刻な電力不足が起きる」との予測を踏まえ、いずれの申請も来年前半には認める方向だ。

 ATELのジャクリーヌ・エルブ広報課長は「需要増から、必ず電力不足になる。風力、水力より安定し 安価な原発は合理的だ」と指摘。さらに、「原発が好きという人はいないだろうが、 環境のために必要と考える人は確実に増えている。原油価格高騰も人々の意識を変えた」と強調する。

 同社が2001年以降、委託して行っている世論調査で、「原発は必要」と答えた人は、開始時の63%(01年)から70%(07年)に増加、「クリーンエネルギー」として原発を 受け入れる世相を映し出した。ダニケンのゲリ・マイヤー町議会議長は、新たな雇用への期待感だけでなく、 「これまで原発に一度も問題はなかった。何の心配もない」と手放しで歓迎する。

 一方、反対派も動き出している。一部の環境団体、左派政党は原発新設に反対する共同戦線「スイスエネルギー財団」を創設した。ユルグ・ブール代表は、「必要な50万人の署名は簡単に集まるので、原発新設の是非を問う国民投票を2011年か12年に実施できる」と断言する。

 国民投票については、ATEL、ダニケン町ともに「原発の合法性を高めるために歓迎する」と受けて立つ構えだ。自然豊かなスイスの町で、原発の是非を巡る議論が今後、一層、熱を帯びそうだ。
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by deracine69 | 2008-07-19 02:13 | ヨーロッパ  

「LSDの父」、ホフマン氏死去

2008年05月01日 02:47 AFP BB News

 【5月1日 AFP】幻覚作用のあるLSDの「父」として知られるスイスの化学者アルベルト・ホフマン(Albert Hofmann)氏が29日、死去した。102歳。当局が30日、明らかにした。

 ホフマン氏は、1929年から71年まで化学薬品メーカー「サンド(Sandoz)」に勤務していたが、呼吸器および循環器用の刺激剤を開発しようと薬草を研究し有効成分を合成していた際に、偶然LSDを「発見」した。

 治療薬としてのLSDの可能性を認識したサンド社は、47年にLSDを商品化。反応の乏しい精神障害患者の治療や、ほかの薬剤が効かない患者に使用された。

 60年代に入ると、特に米国で、作家や芸術家、ミュージシャンがLSDを多用し、「サイケデリック」と呼ばれるアートも誕生したが、米当局は66年にLSDの使用を禁止。その後、治療目的の使用も含めて世界的に違法となった。

 たった1万分の1グラムで幻覚症状を起こすLSDは、ほかの幻覚剤同様、過剰摂取すれば回復不能の障害を引き起こす可能性がある。

 一方、ここ数年、脳内でのLSDの効果を研究することによって、統合失調症の治療の改善につながる可能性があると指摘する専門家もいる。

 ホフマン氏は、常に自分の発見を謙遜(けんそん)し、LSDを医療目的以外で使用することに対し警鐘を鳴らしてきた。(c)AFP/William French
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by deracine69 | 2008-05-01 02:47 | ヨーロッパ