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魚が消えたメコン川流域、中国のダム開発が影響か

2007/09/02 13:56 朝鮮日報

 カンボジアの漁民、ネアンさんの網はきょうも空っぽだ。メコン川の支流が流れ込むトンレサップ湖で数十年間魚を捕ってきたネアンさん、「網を投げれば1回で30キロも捕れた時期が懐かしい」と話した。漁獲量が減った理由は「中国のせいだ」という。中国がメコン川上流に超大型ダムを相次いで建設したため、魚が滅びつつあるというのだ。

 米時事週刊誌タイム(アジア版)の最新号(9月10日付)は、中国がアジア最後の未開拓地として残っていたメコン川開発に力を入れており、下流での暮らしが大きく変化していると報じた。メコン川は中国のチベット高原を源にラオス、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナムを経て、南シナ海に流れ込む。長さは4880キロで世界10位だ。中国はメコン川上流に超大型ダムを作り、水力発電に活用するとともに、中流は大型船舶の航行ルートとしている。

 最近数年、東南アジア各国は中国がメコン川流域にダムを建設することに強く反対してきた。計画通りに8つのダムが完成すれば、中国が思い通りに放流量を統制し、事実上メコン川を手中に収めることにほかならないからだ。漫湾ダムなど2カ所は既に完成し、今後6カ所の建設が進められる予定だ。

 また、中国はメコン川を大型船舶が航行できるように、川の流れを変えて暗礁を除去した。この航路を利用し、隣接する東南アジアへの進出を積極的に模索しており、海賊が出没する南シナ海を代わる原油輸入路を確保する構想だ。

 超大型ダムが次々に建設されたことで、タイ・ラオス国境地帯では漁獲量が半分以上減った。水量が減り、ベトナムのメコン川下流地域では南シナ海の海水が逆流する現象まで起きた。淡水養殖場の魚が大量死し、農作物も枯れていった。価格が安い中国産の果物や野菜、電子製品がメコン川経由で流入し、ラオス、タイ、カンボジアの市場を占領した。

 東南アジア各国の非難が強まるや、中国はラオスの首都ビエンチャンに道路や公園、公演場などを作った。中国にとっては「援助」ではなく「投資」を行った格好だ。中国企業がこれを契機にラオスに大挙進出し、中国からの観光客も押し寄せ、ビエンチャンでは中国語学習ブームが起きているという。
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キム・ソンイル記者
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by deracine69 | 2007-09-02 13:56 | アジア・大洋州