2008年08月28日12時21分 Record China
「日本の記者は凶暴だ!(中国語で「凶」)」 ある競技場で、メディア担当の大学生ボランティアが私に漏らした言葉だ。 穏やかでないことをいうので、事の真相を聞くとこうだ。 記者席に座っている某日本の新聞記者に試合の資料を配ろうとしたところ、その記者にシッシという手振りをされた上に、英語で「×××」という“文字にはできない”罵りの言葉を浴びせかけられたというのだ。恐らく、その記者も、試合中に周りをうろうろされて、いらだっていたのだろう。その記者はサングラスをつけてかなり強面の形相で、「ボランティアの態度が悪い」と同業の記者たちに大声で叫んだり、資料を配るタイミングが遅いとクレームをつけたりし、ボランティアたちに“恐れられて”いた。 僕は「記者は忙しい仕事。連日の取材で、彼らもいらだっているんだよ」となだめたものの、同時に、その記者の人間性を疑わざるを得なかった。 北京五輪の会場で、日本人記者の評判がよろしくない。そう言うと「そんなこと報道されていない」と思うかもしれないが、報道する本人たちの評判だから、それは当然のことだ。他にも、試合が終わってスタジアムを出るよう何度もアナウンスが聞こえているのに席を立とうとしなかったり、大学生ボランティアをまるで手下のようにアゴで使うような態度を見せたりと、ボランティアたちの口から次々と愚痴が出てくる。 また私が直接目にしたところでいうと、試合が終わった後の記者席が最も散らかっていたのは、日本人の記者が集団で座っていたエリアだった。飲みかけのペットボトル飲料や必要のなかった資料などが散在し、散々な状況だった。 記者たちからすれば、忙しい仕事が終わって、ゴミを拾って帰るなんて“暇”なことはできない、ということなのだろうが、その程度のことは社会人として当然の礼儀ではないか。それをあとで掃除するのは、金銭的な見返りも求めずに大会運営に身をささげるボランティアたちなのだ。記者たちに素晴らしい環境を提供するために働いている彼らだが、それは別に記者たちのアシスタントや部下として下働きをするためではない。記者は「サービスを受けて当然」という立場ではないのだが、残念ながら、国際大会の華やかな舞台で、彼らの目は曇ってしまっているようだ。 もちろん、中にはボランティアや会場スタッフに丁寧に接し、素晴らしい印象を残していった日本人記者もいる。だが、少数の記者の行動によって、「日本人記者は怖い」「態度が悪い」というイメージが若い彼らの中に根付いてしまったのは、同じ日本人の取材者として残念で仕方がない。 ちなみに、冒頭の記者は日本の大手新聞社の特派員。その新聞社は、今回の北京五輪の報道方針について、「中国がオリンピックを開く資格があるかどうかを検証する」ことに置いているという。 うがった見方をすれば、敢えて“理不尽な”行動を取って、ボランティアの対応や大会運営の様子を試そうとした、なんて可能性も考えられるが、そうだとすれば、とんだ勘違い行動だ。 そして、その“北京五輪を検証”しにきた記者さんに言いたい。「あなたもまたスタッフから“検証”されているんですよ」と。 中国人のマナー向上を呼びかけるのもいいが、自らのマナー向上も大切ではないか。自戒を込めて、問いかけたい。
08/08/28 00:17 大紀元時報
【大紀元日本8月28日】五輪開催期間中に、北京でチベット弾圧を抗議したため逮捕・拘禁された米国人8人は8月24日釈放されて米国に帰国し、監禁中の実体験を語った。 この8人は身柄拘束10日間を処せられたが、米国政府の尽力により5日目の24日に釈放された。ラジオ自由アジア (RFA)は、抗議者らの証言を報じた。 マイケル・レスさんによると、中国の警官が一行を尾行し、しかもマイケルさんの仲間同士の電話の通話内容まで把握していた。レストランで食事を取ることまでも、当局に通報する者がいるという。逮捕された当日には夜通しの取調べを受け、24時間睡眠が取れなかった。後に拘留所に移送された。全員が単独の取調べ、監禁を受けた。10日間の身柄拘束を言い渡されたのも、いかなる法的審理を受けてない上、罪状もわからないという。 ジョン・オトボさんは抗議する当初の状況を説明した。「我々は道端でチベットの旗を広げた。すると、すぐに数十人の私服警官がやってきて私たちを取り囲み、乱暴に逮捕した。中国当局はチベット人にもそのようなやり方を講じているのであろう」。 マイケル・レスさんは今回の監禁中の最もつらい出来事を明かした。それによると、監禁施設に連行された当初、自分の居場所を告げられなかったので強い恐怖を覚えていた。そこに監禁されていた一人の法輪功学習者の善良な振る舞いが彼を深く感動させ、後に(心を落ち着かせようと)座禅を教わった。この若者は2年の強制労働収容を処せられたため、警察に連れて行かれた際、マイケルさんは涙を流したという。 マイケルさんは、「短い間だが、彼から多くのことを教わった。私はもっと知りたかった。彼との絆すら感じた。そのときに警察が彼を連れ出した。同じ牢獄にいた人は皆彼との別れを惜しんでいた」と語り、法輪功を放棄しないために強制労働収容所に送られ、虐待と拷問を受けることに、理解し難い気持ちを示した。
8月25日17時0分配信 夕刊フジ
「金しかいらない」とぶち上げ、だからというわけでもないだろうが24日、銅メダルさえ持たずに寂しく帰国した星野ジャパン一行。しかし、金メダルを獲得した韓国代表の選手たちに比べると、普段から超セレブな生活を謳歌している現実があった。ハングリー精神が必要とされる国際大会で勝つには、日本男児はリッチでひ弱になり過ぎたということか。 「金(きん)しかいらない」と臨んだ北京五輪だったが、結果的には日本野球のプライドをズタズタにされ、残ったのは「金(かね)」だけ-そう言われても仕方がない。 韓国のスポーツ紙記者のひとりは「日本の選手に比べると、韓国代表選手が普段もらっているサラリーはずっと低いですよ」と前置きし「だから、メジャーリーグや日本球界に移籍したがる。韓国プロ野球のFA権取得には9年かかりますが、海外移籍の場合は7年でOK。その代わり、獲得する球団が所属球団へ移籍金を払わなくてはならないシステムです」と説明する。 そして「日本で野球はポピュラーなスポーツで、大勢の観客やスポンサーが集まるのでしょう? 韓国プロ野球はそれほどではないので仕方がないですが…」。 韓国代表は、巨人から日本球界最高年俸の6億円をもらっている李承ヨプを除外すると、他の23選手は全員が韓国プロ野球に所属し、なんとも慎ましい。23人の平均は1億9661万ウォン(約1966万円)で、2000万円にも満たない。最高は5番を打った金東柱(キム・ドンジュ)の7億ウォン(約7000万円)。 2度の日本戦にいずれも先発し計13回1/3で自責点2に抑えた金廣鉉(キム・グァンヒョン)に至っては、プロ2年目で、ハンカチ王子やマー君と同い年の20歳とあって、わずか4000万ウォン(約400万円)。まさに日本の選手とは「1ケタ違う」感覚なのだ。 さらに、日本代表が北京市内の5つ星ホテルに宿泊(当然個室)していたのに対し、韓国代表は選手村。断トツで金持ちの李承ヨプさえ、3人部屋に泊まって戦っていた。 にもかかわらず、星野監督は「あらゆる意味で選手がかわいそう。ストライクゾーンは、他の世界でやっている感じだった。プロが出る大会ならプロの審判にしてもらわないと」と指摘したが、これでは言い訳にもならない。 韓国代表も、決勝・キューバ戦の9回2死一、二塁の守備では、際どいコースをボールと判定されて四球となり、食ってかかった捕手のカン・ミンホが退場に。ストライクゾーンに悩まされた条件は同じだが、結果は雲泥の差だった。 さらに、星野監督は「早朝野球じゃあるまいし、ウチの選手は、午前10時半開始の試合なんて経験したことがないやろ」ともボヤいた。ダルビッシュが打ち込まれたキューバ戦では湿度が90%に達していた。 確かに、普段はドーム球場、ナイターという恵まれた状況でプレーするのは出場国のうち日本くらいなもの。しかし「だから勝てませんでした」では、高い給料をもらっている価値がないし、プロの看板が泣く。額面に応じた日本野球というものがあるのなら、ぜひともワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では見せてほしいものだ。 星野監督は大会前、WBCの日本代表監督を要請されていたことをこの日、明かした。さすがに返事を保留したそうだが、これが星野流の観測気球。世間の空気を読むためだ。とはいえ、今度ばかりは、国民もノド元過ぎればというわけにはいかない。闘将の2文字も死語となった。
2008年08月25日11時45分 J-CASTニュース
東京新聞や中日スポーツが、政治家や金メダリストを血液型で分析して話題になっている。A型の福田首相は保身、B型の北島選手は個人プレー、といったタイプ分けの記事だ。ただ、科学的根拠がないものを…などと批判も出ている。 A型の福田首相「何事もなかなか決められない」 「少し軟らかく政治を考えてみよう」 東京新聞の2008年8月12日付コラム「即興政治論」では、こんなイントロから政治家の血液型分析を始める。記者が、政治の専門家ではない心理研究家にインタビューする形式だ。 研究家は、A型の人たちを「農耕民族」として、福田康夫首相を、天候の読みに慎重なように、「何事もなかなか決められない」タイプと分析。人の意見を聞き過ぎてリーダーシップを発揮できない部分があるとした。記者も「軸足の定まらない経済政策はそういう感じですね」と相槌を打っている。 一方、小沢一郎・民主党代表については、B型=「遊牧民族」として、「独断、即決、行動的」とみる。そして、他人の意見は聞かないことがあるため、大連立で早とちりしたという。B型の首相は浮いた存在になる可能性があるともしている。 さらに、同じ中日新聞社発行の中日スポーツが、今度は、北京五輪の金メダリストを血液型分析した。8月22日付記事では、ソフトボールを除く金メダル8個のうち、B型が4個とトップになったとして、B型の記者が「スポーツをするB型日本人に優越感を持たせてくれる」と書いた。B型のヒーローは、金2つを取った競泳の北島康介選手で、血液型研究機関の分析として、「チームプレーより個人プレーの方が伸び伸び力を発揮する」などとしている。 こうした血液型分析は、情報サイトや2ちゃんねるなどで話題になり、科学的根拠が薄く、偏見を煽りかねないなどと批判も出ている。 「科学的根拠がないのも十分に分かっています」 書かれた政治家や金メダリストは、どう思うのか。 福田首相の事務所からは08年8月22日中に回答が得られなかったが、民主党本部の役員室では、小沢代表の分析について、「血液型に何の根拠があるんですか。論評する以前の話です」とだけ話した。 東京新聞の記事では、B型の安倍晋三前首相について、「政権を投げ出したのも、B型らしい」「『美しい国』って言っても、国民は醒めてました」との研究家の話を紹介している。これに対し、安倍前首相の後援会顧問は、J-CASTニュースに、「そう感じただけでしょ。安倍は体調が悪く、日本のことを考えて引いたんですから。辞めたのは、B型だからではありません。血液型分析なんて、易者がやっていますが、当たらないことも多いですよ」とまくしたてた。 一方、北島選手のマネジメントをしているサニーサイドアップの広報担当者は、「たまたまB型であっただけで、血液型は関係ないと思っています。こういう分析でまとめたい気持ちは分かりますが、北島が金メダルを目標に日々努力してつかんだ結果です」と話す。 東京新聞の政治部長によると、インタビュー記事を疑問視する投書も1、2通来ているという。記事については、こう説明する。 「血液型分析について、わが社としての基準、判断はありません。しかし、人の性格を決めるとは思っていませんし、科学的根拠がないのも十分に分かっています。今回の意図は、政治面などとは違う紙面のコラムで、政治に素人の人の見立てを紹介しようと掲載したものです」 ただ、血液型分析の限界を知っていながら紹介したことについては、政治部長は、「血液型の本などが売れるブームなので、この人なりの血液型判断と理解してその見立てを紹介しました」と述べるに留まった。 中日スポーツの担当デスクも、「記事に『科学的な根拠はない』などと書いており、それを踏まえたうえでのものです。日本人は、血液型に関心が高いので、記事にしました。その内容で判断をお願いします」とだけ話している。
8月25日9時1分配信 産経新聞
「いやあ、変なオリンピックだったな」 テロや食などの不安を抱えながらも北京五輪が閉幕しました。現地に応援に行った実業家の山田直稔さん(82)は、違和感を抱えたまま帰国しました。東京五輪から連続12大会、金色のシルクハットに羽織りはかまで応援して44年の自称「五輪応援団長」。見覚えのある方も多いと思います。 バレーボールやバドミントンなどの会場で声援を送りましたが、「中国人の日本人へのブーイングが多いのなんのって。こんな五輪は初めてだったよ」。 開会式で日本選手団は日の丸と中国の小旗を振って、友好をアピールしました。「それなのに、ブーイングだよ。ありえねえよ。そんなに日本人が嫌いなのかね。耐えられなかったよ」。ボルテージは上がる一方でした。 中国は国のイメージを損なうことを恐れ、品行方正な「官製応援団」まで組織したといいますが、抑制はきかなかったようです。 西側諸国がボイコットしたモスクワ五輪にも「平和と友好」の五輪旗を持って応援に行ったほどのオリンピック好きですが、年には勝てず、「応援団長」は北京を最後に「引退」といいます。 「別の形で、世界と笑顔の交流を続けるよ。ニッポンの応援団にするためにね。ブーイングは言わせねぇよ」。まだまだ元気。新たな応援が気になります。
08/25 08:52 産経新聞
北京五輪日本選手団の福田富昭団長(66)は24日、北京市内のジャパンハウスで総括会見を行い、メダルを逃した星野ジャパン、欠場者2人を出したマラソン陣が選手村に入らなかったことを「大いに問題がある」と批判した。 金16の前回アテネ五輪には及ばなかった。それでも福田団長は金9、総メダル25個の成績を「選手はよく頑張った」と評価。特にソフトボールの悲願の金、男子平泳ぎの北島康介の連続2冠などを挙げ「国民に感動を与えた」とたたえた。 一方でメダルを逃した野球の星野ジャパン、男女のマラソン代表が選手村に入らなかったことを「競技団体が特別扱いしている。大いに問題がある」と批判した。 星野ジャパンは北京市内の五ツ星ホテルに宿泊。同団長は「原則は選手村に入らないとダメ。チームジャパンの意識を作らないといけない」と苦言を呈した。さらに、サッカーの反町ジャパンも含めた一部団体球技について批判を展開。 「強い選手を集めて、ちょいちょいと練習して勝てるような、そんな甘いもんじゃない。1年前から同じ釜のメシを食って強い連帯感とコンビネーションプレーをやらないと勝てない」 マラソンは女子の野口みずき、男子の大崎悟史が欠場し、補欠選手の準備もできなかった。「情報が入らない。選手とコーチの話になっていて競技団体も分からない」。独自調整の弊害を指摘し、4年後のロンドン大会への反省とした。
2008年8月25日 スポーツナビ
■悔しさにじませた帰国会見 金メダルという日本のスポーツファンの夢をかなえることなく、4位という結果で終わった星野仙一監督率いる野球日本代表。24日に北京から帰国し、千葉県成田市で会見を行った。星野監督は「選手たちは日の丸を背負って、必死の思いで食らいついて戦ってくれた。こういう結果になったということは、責任者として大変申し訳ないと思います」と頭を下げた。敗因を問われ、「敗軍の将、兵を語らず」と多くは語らなかった。ライバルであるキューバ、韓国、米国に1勝もできなかった事実に対しては、「日本の野球がたまたま負けましたが、私は決して(日本の)選手たちが弱いとは思いませんし、隣の韓国が金メダルを取ったけど、互角に勝負をしているわけですから」と日本野球に対してのプライドをのぞかせた。 ただ、田淵幸一ヘッド兼打撃コーチ、山本浩二守備走塁コーチ、大野豊投手コーチ、主将の宮本慎也、投手キャプテンを務めた上原浩治が次々と「国民の期待に応えることができなくて本当にすいません」と謝罪の弁を述べるのに対して、「ここにいるみんなに申し訳ないと言わす私が情けない。もっともっといい会見であれば良かった」と悔しさをにじませる。 敗戦での帰国会見に「被告席に座っているよう」と心境を語った星野監督の胸中に去来するものは……。 ■“強い”ものが“勝つ”ために 2007年1月25日に日本代表監督に就任して以来、「野球で育てられた。野球に恩返しをするんや」と走り続けてきた闘将も五輪で一段落着いた格好だ。スポーツ紙では早くも来年3月のワールドベースボールクラシックの人事が紙面をにぎわせている。星野監督にも引き続き監督の要請があったという話も伝わっている。五輪での惨敗を受けて、日本の野球界は次のステージに立ち向かっていかなくてはならない。星野監督は「日の丸を背負った人間にしかこの緊張感は分からない」と常々語っていた。アジア予選に続き、五輪では9試合も胃の痛くなるような激闘や国際試合ならではのことをいろいろ体験してきた。金メダルを信じていた野球ファンに星野監督でしか答えられないことが多くあるはずだ。 ・「合宿期間中にきちっとベストに持っていけなかった」 ケガ人が続出した合宿。五輪にコンディションのピークを持っていけなかったことはなぜなのか。 ・「初戦でバッターがストライクゾーンというものに不信感というか、怖さというか、そういうものを感じたと思います」 唯一、初戦のキューバ戦をポイントに挙げたが、そのストライクゾーンに打開策を見出せないまま終戦を迎えてしまったのはなぜなのか。 「オリンピックに対する思いだとか、野球に対する思いだとか、そういうものが韓国の方がひょっとしたら強かったのかもしれない」 人気低迷が叫ばれる日本野球界のために背水の陣を組んで集ったメンバーのはずが、どうして韓国と気持ちの差が生まれてしまったのか。 「オリンピックでは強い者が勝つのではない、勝った者が強いんだということをしみじみと実感した」 日本の金メダルを一番信じていた星野監督が五輪を振り返るには時間が必要かもしれない。ただ、“強かった”と思われた日本が今後世界で“勝つため”に、日の丸を背負い、五輪を戦った将として、この惨敗の原因を次世代に伝えていく義務が残っている。
8月25日6時47分配信 産経新聞
【北京=野口東秀、古川有希】北京五輪最終日の24日、閉幕式を前に開かれた男子マラソンで、中国中央テレビは国内向けの中継を5秒遅れで放送した。チベット問題などへの抗議があった場合に放映しないようにする措置だ。沿道も閉幕日とあって女子マラソンよりも警備を強化し、妨害行為に備えた。コース上の多くの場所に動員された市民が陣取り、“友好的な中国”を醸し出す演出が施され、市民の多くは「五輪は成功した」と口をそろえた。 「五輪は大成功」。マラソンのコース沿いで市民14人中、12人が中国の五輪開催を成功と認識していた。 しかし、「失敗」と明確に回答した者が2人おり、女子大学生(21)は、その理由として「(チベット騒乱やウイグル関連の襲撃事件など)事件があちこちで発生した」と指摘。自営業の男性(30)は「五輪に伴う再開発により友人が強制立ち退きで仕事場を失った」と話すなど、少数だが五輪の“負の側面”に注視する市民もいた。 沿道には、中高年者や学生ら「治安ボランティア」が多数動員された。35キロ地点の知春路では、女子マラソンでも動員されていた同じ団体がそろいのシールを胸につけ沿道前列に座るなど、警備はボランティアを含め女子マラソンを上回ったようだ。コース上では二重のさくに警官らが約10メートル間隔で立った。 邦人の応援者は女子マラソンと同様、36キロ地点に用意された“日本人エリア”で約200人が日中双方の国旗を手に声援を送った。中国国旗にはトラブルを防ぐ「安全措置」の役割を期待したようだ。女子マラソンではこのエリアは日本人専用だったが、トラブルがなかったため、男子マラソンでは中国人も入ることができるようになった。 日本大使館の宮本雄二大使も応援に駆けつけたため、警察当局は不測の事態に備え、複数の警察官が大使の周囲を警戒したが、観客同士のトラブルも発生せず、日本人の応援責任者を務めた柳田洋氏は「何事もなく、本当にほっとした」と胸をなでおろした。
8月25日0時33分配信 毎日新聞
国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長は24日、閉会式を前に北京五輪を総括する記者会見を行い、「IOCとして今大会に満足している。選手中心の運営が行われ、選手村は素晴らしく、施設は最先端の建築だった」と評価した。 一方で五輪期間中に指定地域でのデモ申請が認められなかったことに関して「77件の申請が1件も認められなかったのであれば、普通ではない」と中国当局の対応に注文をつけた。デモ申請を行った高齢者2人が1年間の再教育キャンプ送りになったとの指摘に関しては「IOCとしては中国の国内法を尊重するしかない」と答えるにとどめた。またインターネットへのアクセス規制の解除に関して、改めて「完ぺきではなかった」と認めた。 ロゲ会長は「五輪を通じて世界が中国を学び、中国も世界から学んだ。そのことは長期的に見て、望ましい影響をもたらす」と指摘したうえで、12年ロンドン五輪に向け「近代スポーツ発祥の地として特徴ある五輪になるだろう」と期待を寄せた。【高橋秀明】
2008年8月25日 毎日新聞
【北京五輪・野球】日本代表が降り立った成田空港の到着ロビーでは一般客約300人が出迎えた。「お疲れさま!」との声が飛んだが、拍手はまばら。06年のWBC優勝時の1000人に比べると閑散としていた。一方で警備は厳戒態勢。インターネット掲示板に「生卵を持って集まれ」と書き込みがされた影響もあり、千葉県警や空港警察約50人が動員された。2階バルコニーの手すり付近には物を投げ込むのを防止するための警察官が配備されるなど、物々しい雰囲気だった。 < 前のページ次のページ >
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