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J・アップダイク氏死去=ウサギ4部作、世相巧みに描写-米

1月28日6時20分配信 時事通信

 【ニューヨーク27日時事】戦後米国の世相を巧みに作品に取り込み、ピュリツァー賞を2度受賞した米作家で詩人のジョン・アップダイク氏が27日、肺がんのため東部マサチューセッツ州ベバリーファームズのホスピスで死去した。76歳だった。同氏の作品の出版元が発表した。

 1932年ペンシルベニア州生まれ。ハーバード大卒業後、雑誌「ニューヨーカー」に書評などを寄稿。59年「プアハウス・フェア」で長編デビューし、60年に「走れウサギ」を発表して作家の地位を確立した。

 米中産階級の郊外生活と性衝動を主題にした作品で知られ、ある男性の生涯を時の風俗と重ねて描いた「走れウサギ」以降のウサギ4部作は高い評価を獲得。うち2作品がピュリツァー賞を受賞した。日本のファンも多く、84年の「イーストウィックの魔女たち」は映画化された。
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by deracine69 | 2009-01-28 06:20 | 北米・中南米  

<タクシー接待>石原都知事「おれなら飲んじゃう」

7月18日20時6分配信 毎日新聞

 東京都の石原慎太郎知事は18日の定例会見で、07年度に深夜の帰宅でタクシーチケットを使った都職員29人が運転手から缶ビールの提供を受けていた問題について「『お疲れでしょ』って運転手が出した冷えた物を、おれならついうっかり飲んじゃうな。いけないのかね」と述べた。

 石原知事は「キックバックみたいに金銭をもらったら問題だろう。いいとは言わない」と断ったうえで「料金をまけてもらうわけじゃなく、相手のサービス、心遣い。運転手さんが深夜『ご苦労さんです。またよろしくお願いします』って缶ビール1本を出したら『ありがとう』って飲むのが人情だよな」と語った。

 また、石原知事は芥川賞を受賞した中国人の楊逸(ヤンイー)さん(44)の「時が滲(にじ)む朝」について、「一種の風俗小説にすぎない」とした。【木村健二】
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by deracine69 | 2008-07-18 20:06 | 行政・公務員  

川端賞の2作、格差社会の隅から声援

2008年05月15日 朝日新聞

 年間の短編ベストワンを選ぶ第34回川端康成文学賞は2作受賞と決まった。うち一編の田中慎弥氏「蛹(さなぎ)」(「新潮」07年8月号、新潮社刊『切れた鎖』所収)には驚かされた。人間が一切出てこない、カブトムシの幼虫の自我を描いた異形の短編なのだ。

 幼虫は地中を巡り、やがて蛹へと成長、地上に出ようとする。そのさまが細密に描かれ、読者は虫の視点に引き込まれる。蛹は〈さっさと皮を脱いで上へ出てみろ、ほらほらどうした、お前はそこに留まっていていい身分じゃない、早く上で闘わなければならない……なぜ上の世界を拒絶するんだ〉という声を聞く。

 田中氏は35歳の新鋭で、同賞の最年少受賞となる。

 選考委員の井上ひさし氏は「『オイディプス王』や『ハムレット』に通じる父親探しやタブーの問題を扱っている」と指摘した上で、「格調高い文章とちっぽけな存在の関係が面白い」と評した。

 もう1作は、中堅作家、稲葉真弓氏の「海松(ミル)」(同2月号)。編集などの仕事に携わる50代の独身女性が、志摩半島に建てた別荘で猫と共に暮らす正月の数日と、過去10年が自在に語られる。東京では〈ずっとずっと仕事をしてきたのだ〉と振り返り、自然の中で再生の時を見いだす。

 「蛹」は、引きこもりの若者が社会に出ようと、もがくさまを描いたとも読める。一方、「海松」には、老いを意識し始めた女性の哀感がにじむ。まったく異なる作風だが、井上氏は「見えないものがパッと見えてくるのが短編の力。『蛹』は取るに足らない存在の闘い、『海松』は独身でがんばっている女性の未来を描き、両作とも今の時代の読者に手応えがある短編でしょう」と締めくくった。

 確かにそこからは、格差社会の片隅で発せられた、ささやかなエールが聞こえてくる。(小山内伸)
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by deracine69 | 2008-05-15 23:59 | 社会  

「貧乏も続かなければいい部分も」坪内大賞の村上春樹さん

11月19日20時52分配信 読売新聞

 第1回早稲田大学坪内逍遥大賞の授賞式が19日、東京都新宿区のリーガロイヤルホテル東京で開かれ、作家の村上春樹さん(58)に大賞が贈られた。

 国際的な知名度を誇る村上さんだが、国内で公の場に姿を現すことは極めて珍しく、今年1月の朝日賞贈呈式も欠席していただけに注目を集めた。

 本人の強い希望で、マスコミ関係者の写真撮影や質疑応答は一切禁止の式典だったが、村上さんは「特にマスコミ嫌い、人嫌いではないが、人見知りをするだけです。ありがとうございました」とあいさつ。

 1968年から7年間早大第一文学部に在籍した当時はお金がなく、行く場所といえば文学部の食堂と演博(坪内博士記念演劇博物館)だったという話を披露。「シナリオを書きたかったから演博で古いシナリオを読み、白日夢を見るように自分の映画を頭の中でこしらえた。そのことが、小説家になって役立ったと思う」と語った上で、「貧乏はそういう意味でもいいと思う。あまり長く続くと、どうかと思うけど」と、ウイットをきかせた。
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by deracine69 | 2007-11-19 20:52 | 社会  

ノーベル文学賞候補に村上春樹氏

10月6日0時1分配信 時事通信

 【ロンドン5日時事】スウェーデン王立アカデミーは5日、今年のノーベル文学賞を11日午後1時(日本時間同8時)に発表することを明らかにした。有力候補として、イタリア人作家クラウディオ・マグリス氏、米国のフィリップ・ロス氏のほか、「ノルウェイの森」などで知られる村上春樹氏の名前も取りざたされている。
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by deracine69 | 2007-10-06 00:01 | 社会  

埴谷雄高「死霊」創作メモ発見、神奈川近代文学館が公開へ

10月3日0時41分配信 読売新聞

 作家の埴谷雄高(はにや・ゆたか)(1909~97年)の代表作「死霊(しれい)」の自筆創作メモが発見されたと2日、県立神奈川近代文学館が発表した。

 遺族から今夏寄贈された手稿やメモ類1500枚の中に含まれていた。登場人物や主題、場面の一部などが細かく記されており、鹿島徹早稲田大学教授は「作品の構想過程が分かる第一級の資料」と話している。

 創作メモは、主にB5判程度の用紙30枚に書かれ、封筒に保管されていた。1930年代後半に書かれたと推定される。

 46年から95年まで断続的に発表された「死霊」は、「自同律の不快」「虚体」など独自用語を駆使し「自分とは何か」のテーマに迫る戦後文学屈指の難解な作品。メモ中の「主題」の項には、「一、理性の運命について」「二、神 如何(いか)に冷酷なるともその罪を許し得べきや」など哲学的命題が並ぶ。
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by deracine69 | 2007-10-03 00:41 | 社会  

<小林多喜二>86年ぶりに短編発見 17歳で執筆

6月2日15時6分配信 毎日新聞

 「蟹(かに)工船」「党生活者」などで知られるプロレタリア文学の代表的作家、小林多喜二(1903~33)が17歳で書いた短編「老いた体操教師」が86年ぶりに見つかった。徹底したリアリズムで屈折した人間の心理を描いており、多喜二文学を知る上で貴重な資料となりそうだ。

 多喜二は秋田県生まれ。4歳で北海道に移り、小樽高商時代はチェーホフなどに傾倒した。銀行に就職後、「蟹工船」「不在地主」などを発表。解雇されてから上京し、当時非合法だった共産党に入り、警察の拷問を受けて死亡した。

 「老いた体操教師」は文芸誌「小説倶楽部」の懸賞小説の当選作(選外佳作第一席)として1921年10月号に掲載された。同誌は2年足らずで廃刊されたため、多喜二の研究者も存在に気づかなかったらしい。曾根博義・日本大教授(日本近代文学)がこのほど掲載誌を発見し、多喜二作と確認した。

 「老いた体操教師」は400字詰原稿用紙で20枚。実在の教師がモデルという。飾らない人柄で人気があった先生が、新校長から解雇されるのを恐れるあまり、生徒に対し居丈高になる様子が活写されている。当時の多喜二はまだマルクス主義の洗礼を受けておらず、心の機微を浮き彫りにする文体は志賀直哉らを思わせる。

 曾根教授は「教師の孤独な内面に対する想像力は17歳の少年とは思えない。書き方は幼いが弱者への思いやりという小説家として一番大事なものがある」と話している。8日発売の「民主文学」(日本民主主義文学会)7月号に掲載される。【米本浩二】
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by deracine69 | 2007-06-02 15:06 | ひと