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<七草>古人の知恵、植物パワー おかゆ用パックは大人気

1月6日13時21分配信 毎日新聞

 7日は五節句の「七草」。最近の健康ブームで「春の七草」にも注目が集まっている。都会で自生の七草をそろえることは難しくなったが、栄養たっぷりで低カロリーをうたったおかゆ用パックは大人気。植物としての効用をPRする動きも活発だ。【野島康祐】

 さて、あなたは春の七草を全部言えるだろうか。古歌で詠むなら「セリ、ナズナ(ぺんぺん草)、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スズシロ(大根)、これぞ七草」。古来、1月7日の朝に食べると、無病息災で一年を過ごせるという中国の言い伝えから、日本でも七草がゆが広まったといわれる。

 七つ合わせるとビタミンCやβ(ベータ)カロチン、カルシウム、鉄分、ポリフェノールなどを効率よく摂取できる。おかゆにすれば少量のごはんで満腹感を味わえる。古人の「生活の知恵」が分かるようだ。いずれも以前は田畑や農道脇に自生し、ごくありふれた植物だったが、近年は郊外でも全部を採取するのは難しい。特にホトケノザは山間地でも少なく、タンポポで代用するケースもある。最近スーパーなどに並ぶ七草は、ほとんどが栽培されたものだ。

 大手スーパーのジャスコ南砂店(東京都江東区)では七草セット(298~1980円)を、乾燥パックは前年より20日早めて12月上旬から、生食セットは31日から店頭に並べた。品質と数量を確保するため、生食セットは神奈川県内の契約農家から調達。7日までの期間中に3000セットの販売を見込んでいる。

 ジャスコを運営するイオングループの全国360店舗でもここ5年間の販売量は、前年比5~10%増だ。担当者は「7、8年前なら乾燥パックは売れなかった。健康志向の高まりが売り上げを支えている」と話す。

 みそと日本酒製造が柱の「宮坂醸造」(東京都中野区)も88年から乾燥パックやレトルトパックの七草セットを販売。初年度は1000万円だった売り上げは、ここ数年で1億円になった。同社の担当者は「お手軽な商品形態が受けているようだ」とみる。

 「日本の食文化を継承しよう」と、3年前から春の七草販売を続けているのが広島県立世羅高(同県世羅町)だ。生産情報科の3年生が校内で育て、不足分を町内の家庭から譲り受けてこん包。1セット1000円程度で町内各地の小売店に出荷、販売してきた。

 今年分は80セットを準備し、インターネットで募集したところ、県内外から注文が殺到し、すぐに完売した。担当する篠原博徳教諭(44)は「当初は、町を出た人たちに新春を味わってもらいたいと始めた。生徒には原価管理もやらせ、営農する喜びを感じてもらっている。七草の文化を守るためにも、取り組み続けていきたい」と語る。

 一方、植物が持つ「自然の力」を化粧品に応用しているのがロート製薬(本社・大阪市)。春の七草こそ使用しなかったが、オクラ、ユキノシタ、緑茶、センブリ、サクラ、ドクダミ、月桃葉の7種を独自に「美肌の七草」と名付け、スキンケア化粧品「役草堂」を昨夏から販売している。植物成分をふんだんに入れ、肌の潤いを保つ効能があるという。

 同社の担当者は「七草の名前をきちんと言えない日本人が増えている。そういう時代だからこそ、植物の持つ力に注目したい」と話す。
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by deracine69 | 2007-01-06 13:21 | 社会