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造船業界 好況一転、赤字危機 鋼材高騰でも…価格転嫁できず

7月31日8時2分配信 産経新聞

 鋼材価格の高騰で、造船メーカーが苦境に立たされている。建設機械、工作機械などの業界では最終製品への価格転嫁の動きが進んでいるが、造船は受注時点で船価を決めるため受注後に鋼材が上昇しても船価に転嫁できないためだ。造船各社は平成20年3月期にようやく黒字基調に回復したばかりだが、今期に再び赤字に転落するところも出てきそうだ。

 「ようやく水面に顔を上げたと思ったら、大波が押し寄せてきた」。日本造船工業会の田崎雅元会長は業界の現状をこう表現する。

 新興国経済の台頭による大幅な物流量の増加を受け、造船の現場は未曾有の受注増に沸いている。受注残は各社とも3~4年に達し、20年3月期の造船・重機大手5社の造船部門はそろって黒字を確保、数年は久々の好況に沸くはずだった。だが急激な鋼材価格の高騰が、各社のもくろみを大きく狂わせた。

 造船各社は鉄鋼大手から4月以降の鋼材価格について1トン当たり約3万円の値上げ要請を受け、同程度の値上げでほぼ決着したもようだ。

 だが、造船業界では、受注時に船価を決めることが国際的な慣習になっている。このため、鋼材が安かった時点でまとまった契約では、現在の鋼材価格の高騰を反映することができず、せっかく船を納入しても利益を得られない。

 日本の造船業界が使用する鋼材は年間約450万トンで、1トン約3万円の値上げで約1300億円のコストアップ要因となる。造工会の推定によると、加盟18社合計の平成20年3月期の営業利益は700億~800億円で、利益が吹き飛ぶどころか赤字に陥る計算になる。鉄鋼大手は追加値上げを検討しており、負担増がさらに膨らむ公算が大きい。

 各社とも使用する鋼材の品種を絞り込んだり、鉄スクラップ率を減らすなどコスト削減に必死に取り組んでいるが「削減努力には限界があり、とても吸収できない」(川崎造船の谷口友一社長)と訴える。また、需給の逼迫(ひっぱく)から鋼材の納入遅れも目立ち始め、造船各社は船舶の納期に支障をきたさないようやりくりにも追われている。

 田崎会長は「今のままでは打つ手がない。(価格転嫁できない)特殊な宿命を背負う造船に対し、国が力を貸してもいいのでは」と国頼みの発言も飛び出している。
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by deracine69 | 2008-07-31 08:02 | 経済・企業  

<JFEとIHI>造船統合へ協議開始 年内最終合意目指す

4月8日19時17分配信 毎日新聞

 JFEホールディングスとIHIは8日、造船事業の経営統合に向け、具体的な協議を開始することで合意したと正式に発表した。統合が実現すれば、建造量トップの今治造船(愛媛県今治市)を抜き、造船事業では国内最大規模となる。

 両社は近く、統合検討委員会を設立し、合併後の存続会社をどちらにするかといった経営統合の形態などを決める。年内に最終合意して来年の新会社発足を目指す。

 造船業界は現在、世界的に活況だが、中国や韓国のメーカーが積極的に設備を増強し受注を拡大しており、国際的な競争が激しくなっている。また、原材料価格の値上がりで資材調達面の不透明感も強く、先行きは楽観できない状況だ。

 今回の造船事業の統合には、国際競争での生き残りに向けて経営基盤の強化を図る狙いがあり、両社は「今後の持続的発展のためには、統合による生産体制再構築などが必要と考えた」とのコメントを発表した。【森有正】
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by deracine69 | 2008-04-08 19:17 | 経済・企業