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「キッズデザイン協」設立へ 子供の目線で事故回避

 おもちゃや日用品から住宅、公共スペースまで、子供を取り巻くあらゆる環境で事故をなくそうと、メーカーや研究機関などが「キッズデザイン協議会」を設立する。協議会では、これまで見逃されがちだった子供の目線から事故原因を究明し、乳幼児の行動様式を徹底分析するなど、科学の目を通して子供が暮らしやすい環境を追究する。



 子供に優しいデザインを表彰する「キッズデザイン賞」も創設し、少子化時代の子育てを支える考えだ。

 子供の事故をめぐっては、平成十六年に東京・六本木ヒルズで幼児が回転ドアに挟まれて死亡した事故をきっかけに、経済産業省が大学や医療機関などと共同研究を実施。今年三月には、事故の予防と検証の仕組みづくりを提言した。

 キッズデザイン協議会は、こうした教訓を具体的に製品やサービスに反映させる場として設立される。十五日に発足式を行い、建設会社、家電・文具・スポーツ用品などのメーカー、出版社、印刷会社、大学など三十の企業・団体が参加する予定だ。初年度には百機関の加入を目指す。

 今後の活動では、子供の転倒、転落、誤飲や、扉に挟まれたり、頭をぶつけたりする事故について、情報収集・分析の手法を確立し、産業デザインに活用する方針。

 キッズデザイン賞は、日本産業デザイン振興会による「グッドデザイン賞」の子供向け版となる。

 今夏にモデルとなるデザイン製品の展示会を開き、来年度に第一回の公募と表彰を行う予定。企業の競争を促してキッズデザインの普及を加速させるねらいもある。

 発起人代表の赤池学・ユニバーサルデザイン総合研究所所長は「弱者にやさしいユニバーサルデザインは、ともすれば高齢者に偏りがちだった。今度は子供の目線からも、安全で良質なデザインを実現していきたい」と話している。

(産経新聞) - 5月12日3時29分更新

by deracine69 | 2006-05-12 03:29  

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