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中田 カズのキング魂を“継承”

 ヒデがキング魂を継承した。日本代表MF中田英寿(29)が、15日にFW三浦知良(39)と対談した内容の詳細が17日、カズの口から明らかにされた。中田が自身の持つテレビ番組のゲストにカズを招いて実現した対談。2人の本格対談は00年6月のハッサン2世杯以来、約6年ぶりで、カズのアドバイスが中田、さらにはジーコジャパンに好影響を及ぼすことになりそうだ。



 中田は、カズ魂とともに最終合宿地に乗り込んだ。関係者の車を宿泊施設の裏口に付け、メディア、サポーターの前に姿は見せなかったが、胸には熱いキングの教えを刻み込んでいた。日本代表でも人を寄せつけないオーラを放つ孤高のエースは合宿2日前、自身の持つテレビ番組でカズと腹を割って話し合った。

 この日、横浜FCでの練習を終えたカズが対談の内容を明かした。中田は「(若手のころに比べ)抱えるものが大きくなった。楽しんで決勝トーナメントに行って、そこで勝ちたいと話していたよ」。抱えるもの――。そこには、決してメディアや同僚に見せない本音があった。

 中田が日本代表に初選出された97年、中心にはカズがいた。当時は若手として自由にプレーすれば良かった。しかし、カズが代表から離れると、リーダーとしてのプレッシャーを感じることになる。かつて不仲説をささやかれたことのある2人だが、中田は同じ重圧を知り、カズの魂に通じるものを覚えた。

 2人が真剣に話し合ったのは00年6月のハッサン2世杯以来だったが、カズからはさりげなくプレッシャーの除去法を教えられた。ドイツ大会後の代表引退も示唆している中田に「33歳で迎えるW杯の方が今よりも楽しめるよ」。これが最後と思い詰めるのではなく、心に余裕を持たせる意味でも4年後も目指せと、激励を受けた。

 カズが昨年プレーしたオーストラリアの情報も「アジリティー(俊敏性)が有効」という考えで2人は一致した。開幕まで22日。キング魂を継承した中田が、ドイツへ向かう日本を引っ張る。

(スポーツニッポン) - 5月18日6時6分更新

by deracine69 | 2006-05-18 06:06 | スポーツ  

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