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タイ:タクシン氏,帰国を希望 電話でソンティ司令官に

 【バンコク浦松丈二】タイのクーデターで首相職を追われ、ロンドンに滞在するタクシン氏が「次期政権が発足したら家族と帰国したい」との希望をクーデターを首謀したソンティ陸軍司令官に電話で伝えていたことが分かった。24日付タイ各紙が伝えた。タクシン氏はまた、帰国に向けた環境作りのため、自身が党首を務めるタイ愛国党メンバーに政治活動を停止するよう指示したという。

 報道によると、ソンティ司令官は23日、クーデター政権にあたる民主改革評議会の会議で報告した。会議は非公開で、各紙は評議会関係者の話として報じている。事実なら、タクシン氏が早期帰国に向けた話し合いを評議会に打診したといえる。しかし、評議会は前政権の汚職を徹底追及してタクシン支持派の封じ込めを進める方針で、次期政権が発足してもタクシン氏が帰国できる環境が整うかどうかは微妙な情勢にある。

 また、タイ愛国党はすでに解党寸前といえる。評議会はすべての政党の活動を禁止しており、愛国党幹部の多くも汚職捜査が自らに及ぶことを恐れて目立つ活動を自粛している。

 愛国党は98年にタクシン氏が設立、01年の選挙では下院の半数近い議席を獲得。05年の選挙でも連勝して4分の3の議席を占めていた。今回、タクシン氏が愛国党メンバーに政治活動の停止を指示したことが安全に帰国するための条件になっているかどうかは不明だ。

 評議会は民政移管から1年後にあたる来年10月、総選挙を実施すると約束している。タクシン氏はロンドンから「選挙の早期実施」を訴えている。

毎日新聞 2006年9月24日 19時29分

by deracine69 | 2006-09-24 19:29  

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