「赤い卵黄」アヒル卵に広がる不安 中国
[北京 27日 ロイター] 現在、中国では汚染した「赤い卵黄」のアヒル卵をめぐって国内に不安が広がっている。警察は染料を販売していたトレーダーを拘留した。赤い卵黄の卵は普通の卵よりも栄養が豊富だと宣伝され、高価な値段で取引されていたが、北京を含む主要都市の当局は今月、そこに発がん性のある産業染料スーダンIVが含まれているのを発見した。
『新華通信』は農業部の発表を引用し、卵の主な産地である河北省の警察が、アヒルの餌に混ぜるようスーダンIVを家禽農家に供給していた男性を拘留したと報じた。
さらに全国で合計1万400羽のアヒルが処分され、2025キロの卵が廃棄、800キロの餌が凍結されたとのことだ。
中国では近年、おざなりな管理体制のもと利益をあげるためなら何でもやる生産者やトレーダーのせいで、食品の安全性をめぐるスキャンダルが相次いでいる。
北京、上海その他いくつかの都市の市場およびレストランでは、ヒラメの販売が中止された。禁止されている薬品が含有されているのが見つかったためだ。
国営メディアは、養殖業者たちは普段から使用禁止の安価な抗生物質を魚に与えていると報じている。
ヒラメの生産地である沿岸都市の日照と山東省にある3カ所の養殖所は、罰金の支払いと販売の中止、そして汚染された魚の廃棄を命じられた。
ロイター 2006年11月28日 00時44分
by deracine69 | 2006-11-28 00:44 | 社会