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海のエコラベル“着々” イオン、MSC認証商品を販売

 海に優しい漁業で取った水産物です-。世界の海で乱獲が指摘される中、資源に配慮した漁業に与えられる海のエコラベル「MSC認証」を受けた商品が日本で浸透し始めた。

 MSC認証は過剰な漁獲をせず、生態系を維持しながら魚を取るなどの条件を満たした漁業に対し、世界自然保護基金(WWF)などでつくる海洋管理協議会(MSC)が認定した機関が与えるマーク。これまでに米アラスカの天然サーモンなどを対象とした21の漁業が認証されている。

 日本ではスーパー大手のイオンが11月29日から、「ジャスコ」「マックスバリュ」などグループ8社を含めた全国約660店舗で、海のエコラベルが付いたアラスカ産いくらしょうゆ漬け(55グラム)、アラスカ産塩紅サケなど10品の販売を始めた。

 イオンによると、「店舗で利用客がマークについて尋ねてくることも多く、まずまずの反応」(コーポレートコミュニケーション部)という。

 イオンはCSR(企業の社会的責任)の取り組みを強化しており、今後はMSC認証を受けた水産物の加工・流通ライセンスも取得して独自ブランド商品を販売する方針。品ぞろえも順次増やしていく。

 国内漁業者では、京都府機船底曳網漁業連合会(舞鶴市)が認証を申請中で、来年春にもアジアの漁業で初めて認められる見通し。加工・流通ライセンスについては、水産大手の極洋(東京都港区)などが、すでに取得している。

 国連食糧農業機関(FAO)の報告によると、世界の主な漁業対象資源の4分の1が危機的な状況。とくに「マグロやマダラなどの魚種は減少が目立つ」(WWF)と指摘されている。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 12月10日8時32分

by deracine69 | 2006-12-10 08:32 | 社会  

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