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<イスラエル>首相が核兵器保有を「示唆」 波紋広がる

12月12日14時15分配信 毎日新聞

 【エルサレム前田英司】イスラエルのオルメルト首相が11日放送の独テレビ局とのインタビューでイスラエルの核兵器保有を「示唆」する発言をして、波紋を広げている。ゲーツ次期米国防長官が5日、核保有国の一つにイスラエルを挙げ、物議を醸したばかり。首相府などは発言趣旨の訂正に躍起だが、首相の不規則発言に野党から辞任要求も出ている。

 オルメルト首相はインタビューで「イスラエルが核保有国ならイランに対する米欧の圧力は弱まるのではないか」と問われ、「イスラエルは民主国家であり、他国を脅したりしない。しかし、イランはイスラエルを地図上から消滅させると公言している。(そのイランが)米国、フランス、イスラエル、ロシアのように核兵器を保有しようとしている時に同じレベルで論じるのか」と語気を強め、“保有国クラブ”の中に自国の名を挙げてしまった。

 イスラエルの指導者は歴代、核兵器の保有を否定も肯定もせず、「あいまいさ」を維持して周辺アラブ諸国ににらみを利かせる政策を取ってきた。ロイター通信によると、首相府のエイシン報道官は「(首相は)そのようなことは言っていない」と核保有発言を否定、外務省のレゲブ報道官も「首相は4カ国を民主国家として分類したのだ」と発言趣旨を訂正した。

 これに対し、野党の右派政党リクードのスタイニッツ議員は首相辞任を要求、左派政党メレツのベイリン党首は「無謀なほど無責任な発言だ」と非難した。

by deracine69 | 2006-12-12 14:15 | 中東  

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