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<松坂大輔>破格の獲得マネー 大リーグで制度改革の動きも

12月14日11時44分配信 毎日新聞

 【ボストン高橋秀明】13日夕にボストン入りした松坂大輔投手とレッドソックスの契約ついて、米メディアは6年契約で総額5200万ドル(約60億8000万円)で基本合意したと報じた。5111万ドル(約60億円)の入札金と合わせて1億ドル(約117億円)を超える獲得資金の破格さだけでなく、球団側と松坂の代理人、スコット・ボラス氏の契約交渉も異例の経過をたどった。

 米メディアによると、球団側は最初に年俸700万~800万ドルを提示したが、ボラス氏から対案が示されないまま、15日午前零時の交渉期限が迫っていた。「松坂は5~6年契約で総額1億ドルを超える選手」とより高い年俸をメディアに主張するボラス氏の戦術とみられるが、エプスタイン・ゼネラルマネジャーは「いかに我々がこの契約を重要視しているかを、松坂と世界中のファンに見てもらいたかった」と譲歩案を示した。対案が示される前に2度目の条件提示を行うことは極めて珍しい。

 「交渉権と契約は関係ない」と、選手に一銭も入らない入札金とは切り離して年俸交渉を進めたいボラス氏に対し、球団側は入札金も考慮して、総合的に年俸を設定したかった。両者の溝は大きかったが、破格の入札金はヤンキースへの入団妨害が目的との報道があり、大リーグ機構側も「交渉に誠意を見せない場合、2番目の応札額を提示した球団が交渉権を得る」と成り行きを注視していた。過去、入札を受けた日本人選手で交渉が決裂したケースはなく、松坂の契約が成立しなかった場合、入札制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねなかった。

 着地さぜるをえない球団側は、ボラス氏の事務所があるカリフォルニア州に足を運んだ。最終的には、破談を避けたいのが本音だったはずのボラス氏側も歩み寄ったが、高額な入札金が契約交渉にも影を落としたことは確かだ。

 落札球団が財政力のある球団に限られないように、大リーグ機構内では、一定額以上の年俸総額を払った球団から徴収する課徴金(ぜいたく税)の対象に入札金を含める案が浮上。セリグ・コミッショナーも入札制度について「再考する必要があると思う」と語っている。入札金を抑制する制度改革の動きが今後、本格化しそうだ。

by deracine69 | 2006-12-14 11:44 | スポーツ  

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