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<大阪府裏金>貸金庫から500万円消える 刑事告発検討

12月26日3時5分配信 毎日新聞

 大阪府の裏金問題で、府立呼吸器・アレルギー医療センター(羽曳野市)で引き継がれてきた裏金約500万円が、銀行の貸金庫から消えたことが明らかになり、職員らが疑心暗鬼になっている。裏金の存在を知り、貸金庫の開閉ができたのは10人前後。府は内部職員による横領の可能性が高いとみて刑事告発を検討しているが、担当者らは「身に覚えがない」と口をそろえる。誰かがうそをついているのか、それとも――。【大場弘行】
 府によると、500万円は97年度の全庁調査の前につくられ、郵便貯金で管理されていた。01年4月に当時の担当者が現金化し、センターの金庫に保管。同11月、課員の目につくなどの理由で貸金庫に移した。最後に確認されたのは03年8月。貸金庫に05年4月に行った担当者2人は「裏金はなかった」と証言しており、約1年8カ月間に何者かが持ち去った疑いが強い。
 センターによると、この間に裏金の存在を知る立場にあった職員は約10人。貸金庫の鍵は封筒に入れられ、小型金庫、中型金庫、さらにセンター内の大型金庫と四重に保管されていた。しかし、小型、中型は施錠されておらず、大型の鍵は担当補佐が管理していたものの、業務中は無施錠だったという。
 01~04年度の担当補佐は「裏金の存在自体知らない。大型金庫から鍵を持ちだそうとしたらすぐ分かるし、鍵の場所は経理担当でなければ分からない。不思議だ」と首をかしげる。また、01年11月に貸金庫に約500万円を入れたという職員は「03年の銀行検査時にも、金庫内で自分が入れた封筒を見た覚えがある。課長ら上司2人に引き継いだのに、疑いをもたれて迷惑している。犯人を早く捕まえてほしい」と訴える。
 01~04年度の課長は「貸金庫に入れるよう指示した」と認めたが、「私は見たことも触ったことも貸金庫に行ったこともない」。この課長から「何かの金が貸金庫にあるとチラッと聞いた」という職員は「裏金という認識はなかったので、後任にも引き継いでいない。今回の調査で初めて知った」と話す。
 聞き取り調査をしたセンター職員は「内部の人がうそをついているのか、外部の人なのか。いずれにしても警察に告発する前に、名乗り出てほしい」と呼び掛けている。大阪府 総務部 財政課長 菊池善信

by deracine69 | 2006-12-26 03:05 | 政治  

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