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二重あご解消でも疑惑 顔ヤセに器具使用 「あるある」

2007年02月04日06時00分 朝日新聞

 関西テレビ制作「発掘!あるある大事典2」(すでに放送打ち切り)の、顔の筋肉を引き締める方法を取り上げた04年放映の回で、紹介した運動以外に器具を使ってやせる効果を高めようとしたり、筋力の衰え度合いを測る実験にうそがあったりした疑いが3日、浮上した。収録現場に居合わせた関係者が明かした。

 疑いが指摘されているのは、顔のたるみを取り除いて「二重あご」を解消する方法をテーマにした04年10月31日放送の「10日間で変わる!顔ヤセの科学」。ナレーションで「現代人の顔は崩壊の危機にある、と言える」などと前置きし、ペットボトルを使って顔や首筋をマッサージしたり、舌をいっぱいに伸ばして回したりする運動法を紹介した。

 その運動を「二重あご」の5人の女性が10日間実践し、全員あごが引き締まったとした。ところが実際は運動だけではなく、番組には登場しない顔の筋肉を鍛える器具を、制作会社が被験者に渡していたケースがあった。10日間とした実践期間も5日間ほどだったという。

 たるみの原因となる表情筋の衰え度合いを測るため、水を入れたペットボトルの飲み口を唇の力だけでくわえる実験も紹介。落とさずに10秒超えられれば合格とし「二重あご」の5人は「全滅」、たるみのない「すっきり顔」の1人だけが「軽くクリアー」と放送された。簡単なチェック方法で視聴者の関心を引く演出とみられるが、成功とされた映像では、実はペットボトルの口を歯で支えていたという。誰も成功しないので制作会社から指示があったという。

 実験に協力した女性の多くはタレントやエキストラを派遣する芸能事務所に呼びかけて募集し、オーディションで選ばれていた。出演料も支払われている。

 この回の制作は、英国の研究者の言葉を捏造(ねつぞう)した疑いがある「世界が大注目!納豆で若返る方法」(06年7月30日放送)と同じ制作会社が請け負っていた。

 関西テレビ広報部は「個別のケースについては現段階ではコメントできない。ただ視聴者の信頼を回復するには厳しく調査していくしかなく、きちんとした結果をまとめて報告したい」としている。

by deracine69 | 2007-02-04 06:00 | ジャーナリズム  

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