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タイ・ソンティ司令官会見 「民政移管へ10月総選挙」

2007年02月08日03時00分 朝日新聞

 タイのソンティ・ブンヤラッカリン陸軍司令官(60)が7日、朝日新聞記者と単独会見した。昨年9月にクーデターを主導し、国家安全保障評議会議長として政府を支える最高権力者。民政移管へ向けた総選挙を10月に実施すると明言し、タクシン前首相について「帰国は阻まないが、汚職捜査が進んでおり帰国できないだろう」と牽制(けんせい)した。バンコクで昨年末にあった連続爆破テロは前首相派の警官による犯行との見方を示した。

 前首相はクーデター以降、海外を転々としながら、各地のメディアに相次いで登場。「政界に復帰することはない」と話す一方で、「タイがクーデターで失ったのは国としての信用だ」など、現体制の批判を続けている。

 これに対してソンティ司令官は「政変前は腐敗が広がり、反首相デモが繰り返されて国が分裂していた。今は国民和解へ向けて良い方向へ進んでいる」とクーデターを正当化した。憲法制定作業が遅れ気味なことから遅延が取りざたされる民政移管については、「選挙は10月、新政権の発足は年末か来年初めになるだろう」と見通しを示した。

 昨年12月31日にバンコクや近郊で相次いだ連続爆破事件については「形態から(テロが続く)南部の犯行グループではない」としたうえで、「特権や権力を失ったものたちの仕業」と前政権支持者の関与を示唆。「制服組」との見方を肯定し、「ただし軍ではない」と、警官の犯行と見立てた。

by deracine69 | 2007-02-08 03:00 | アジア・大洋州  

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