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<滋賀県知事>ダム「凍結」公約を方針転換 県議会で

2月19日12時27分配信 毎日新聞

 滋賀県の嘉田由紀子知事は19日の県議会代表質問で、「凍結・見直し」を打ち出していた五つの治水目的ダム計画のうち「大戸川(だいどがわ)ダム」(大津市)について、「遊水地や家屋のかさ上げなど流域での対策を検討したが、ダムがいずれ国で整備され、安全度向上が見込める中で、これらの治水対策は困難」と述べ、推進に理解を示した。県営の「北川第2ダム」(高島市)については「凍結」を明言したものの、マニフェストにも掲げた5ダムの「凍結・見直し」方針を転換したことで、「公約違反」との反発が出そうだ。

 環境社会学者で国土交通省近畿地方整備局の専門家会議「淀川水系流域委員会」の委員も務めた嘉田知事は「ダムに過度に頼らない治水」が持論。知事就任後は県の組織改編を行い、防災意識の啓発などソフト面や遊水地の機能などを組み合わせた「流域治水対策」を検討してきたが、昨秋以降、「芹谷ダム」(多賀町)などを容認する発言をしていた。

 関係者によると、嘉田知事はダム以外の方策へのこだわりが強いが、効果的な治水の代替案を見いだせず、決断を迫られた。水資源機構の「丹生ダム」(余呉町)についても、平常時に水をためない治水専用の「穴あきダム」を容認する可能性があるという。

 近畿地方整備局は05年、大戸川ダムの凍結方針を発表。しかし、今年に入って、琵琶湖からの流出水量を調整する「瀬田川洗堰(あらいぜき)」を豪雨時に全閉する方針の撤廃が打ち出され、下流域などからダム必要論の再燃が予想される。【服部正法】

by deracine69 | 2007-02-19 12:27 | 政治  

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