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元幹部社員ら書類送検へ 関電美浜原発11人死傷事故

2月24日8時0分配信 産経新聞

 ■「減肉」対策を放置

 関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)で平成16年8月、配管破断による蒸気噴出で11人が死傷した事故で、福井県警は26日にも、業務上過失致死傷容疑で関電の全原発を管理していた旧若狭支社(現・原子力事業本部)の当時の幹部社員ら数人を書類送検する。県警は、配管内が削られる「減肉」による事故の予見可能性があったにもかかわらず、対策を講じなかったことが過失にあたると判断した。

 調べでは、同支社は事故前月の16年7月、関電大飯原発1号機(同県おおい町)で、減肉のため配管の厚さが国の基準を下回っていることを把握。他の原発の配管も調査し、同月末に美浜3号機の破断部分が昭和51年の運転開始から未点検だったことを知ったにもかかわらず、点検などの安全対策を実施せず、翌月実施予定の定期検査まで先送りした疑い。

 当時の支社長については、破断部分の点検漏れの報告が届いていなかったことなどから、立件は見送るもようだ。

 関電は1986年の米国サリー原発の配管破裂による死亡事故を受け、平成2年に管理指針を作成。余寿命が2年以下の配管を交換すると定め、系列会社などが約4200カ所の点検部位リストに基づき点検してきた。平成8年以降は日本アーム(当時)が配管管理を委託され、担当者は15年4月の時点で事故配管が点検リストから漏れていることに気付いたが、関電には伝わっていなかったとされる。

by deracine69 | 2007-02-24 08:00 | 社会  

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