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<レバノン>総攻撃まで猶予72時間 首相が武装組織に宣言

5月27日20時53分配信 毎日新聞

 【ベイルート高橋宗男】レバノン北部パレスチナ難民キャンプでのイスラム教スンニ派武装組織ファタハ・イスラムと政府軍の衝突で、レバノンのシニオラ首相は26日夜、レバノンのパレスチナ人各派に「武装組織に与えられた猶予は72時間」と述べ、同組織が投降しない場合、29日にもキャンプへの総攻撃を開始するとの見通しを示した。汎アラブ紙アッシャルクアウサトが報じた。

 レバノンのパレスチナ各派はこれまで政府軍支持を強調してきたが、ここに来て「ファタハ・イスラムを国外追放する政治的解決」を首相に求め始めた。一方で政府は、軍兵士殺害にかかわった同組織メンバーの拘束に固執している。

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、同キャンプの人口の約3分の2に当たる4422世帯(約2万8000人)が26日までに脱出。しかし依然として、最大9000人の難民がキャンプ内に閉じ込められている模様だ。

 ベイルート国際空港には、米国や親米アラブ諸国から弾薬などの軍事支援物資が続々と到着しており、支援物資の配備が完了後に総攻撃が始まるとの見方も浮上している。

by deracine69 | 2007-05-27 20:53 | 中東  

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