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中国:深セン市、がん患者「異常発生」 大気汚染、深刻な地域--地元紙が報道

2004年9月23日 毎日新聞

◇市当局が調査へ

 【香港・成沢健一】21日付の中国紙「南方都市報」などは、中国広東省深セン(深圳)市の蛇口地区でがん患者の発生率が異常に高くなっていると報じた。周辺のごみ焼却・発電施設との関連が指摘されており、地元当局も調査に乗り出した。深セン市の在留邦人は約3000人と広東省の中で最も多く、そのうち6~7割の人が蛇口地区に住んでいるとみられている。

 報道によると、がん患者の異常発生が明らかになったのは、蛇口地区の中心部から西に約3キロ離れた赤湾周辺の集落。85年から住宅建設が進み、現在は約3000人が住んでいる。このうち少なくとも22人が何らかのがんを患っていることが分かった。85~97年の13年間は6人だったのが、98~04年の7年間は16人と急増している。

 子供の白血病も目立ち、98年と99年に12歳の男女各1人が白血病を発症して死亡したほか、今年7月にも8歳の男児が急性白血病と診断された。同市の衛生当局によると、中国での白血病の発症率は人口10万人に対して3人程度という。

 集落の周辺には90年代以降、発電所や工場が相次いで建設され、同市の中でも大気汚染が深刻な地域とされてきた。特に、1日800トンの処理能力を持つ南山ごみ焼却発電所は、プラスチックなども焼却しており、専門家は発がん性のあるダイオキシン類が排出される危険性を指摘している。

by deracine69 | 2004-09-23 23:59 | 中国  

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