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談合容疑 警官を逮捕 市とゼネコン仲介 大阪・枚方

2007年05月30日01時35分 朝日新聞

 大阪府枚方市が05年秋に発注した清掃工場の建設工事で、大手ゼネコン「大林組」(大阪市中央区)の顧問らが談合していた疑いが強まり、大阪地検特捜部は29日、大林組顧問の森井繁夫(63)、中堅ゼネコン「浅沼組」(大阪市天王寺区)常務の田島洋(64)、大阪府警捜査2課警部補の平原幸史郎(47)ら6容疑者を競売入札妨害(談合)の疑いで逮捕した。いずれも容疑を認めているという。特捜部は、森井顧問らが談合を取り仕切り、平原警部補も市とゼネコンの間の橋渡し役をしたとみて、事件の全容解明をめざす。

 汚職事件などを調べる捜査2課の現職警察官が、談合事件で逮捕されるのは極めて異例

 ほかに逮捕されたのは、大林組社員清見敏郎(51)▽同、衣笠亨(41)▽大阪府泉佐野市の建設会社「国土建設」代表取締役山田睦司(ちかし)(46)の各容疑者。

 調べでは、森井顧問ら6人は共謀し、枚方市が05年11月に入札を実施した「第2清掃工場」の建設工事で、入札に参加した別の大手ゼネコン2社の幹部らと談合。大林組と浅沼組が組んだ共同企業体(JV)が最安値の入札額を示して受注することを事前に申し合わせ、同JVが予定価格(56億4896万円)の98.4%にのぼる55億6000万円の高値で落札した疑い。

 平原警部補は、公務員の汚職事件や談合事件を担当する府警捜査2課に所属。枚方市を含む地域を担当していたこともあった。市側とゼネコン側の調整役だったとされる山田取締役の知人で、情報をやりとりするなど受注工作にかかわった疑いがあるとされる。

 第2清掃工場(鉄筋6階建て、延べ2万平方メートル)は、従来のごみ処理施設の老朽化に伴って建設が計画された。大林組と浅沼組のJVが受注した翌月に着工。すでに半分以上の建設が進み、来年5月の完成をめざしている。

 大林組広報室は「現時点では状況が把握できず、コメントは差し控えたい」。浅沼組の担当者も「事実関係が分からず、コメントできない」と話している。

by deracine69 | 2007-05-30 01:35 | 行政・公務員  

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