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年金支給漏れ:社保庁、記録不明問題でチラシ配布 怒りの声相次ぐ /栃木

6月9日14時1分配信 毎日新聞

 年金記録不明問題で社会保険庁は8日朝、全国の社会保険事務局・事務所の職員を含む3700人態勢で街頭に立ったが、本県ではJR宇都宮駅前など8カ所で、国民への謝罪と相談窓口の対応時間延長を伝えるチラシ約3600枚を配った。チラシを受け取った通行人からは、怒りの声が相次いだ。

 通勤途中の男性会社員(59)は、チラシ配りについて「表面的な対応だ」と批判。別の男性会社員(54)は「謝罪ではすまない」と話した。栃木社会保険事務局は「まずは年金納付記録を確かめてほしい」と呼びかけているが、団体職員の男性(47)は「まず、国が年金加入者に記録を送るべきだ」と不満をあらわにした。

 窓口対応時間は平日午前8時半~午後7時(7月まで)。今月9、10日は午前9時半~午後4時。11日には「ねんきんあんしんダイヤル」(電話0120・657・830)を開設し、24時間対応する予定だ。【吉村周平】



年金記録相談殺到 窓口は大渋滞、1時間待ち 仙台
6月9日14時36分配信 河北新報

 社会保険庁の年金記録不備問題をきっかけに、公的年金への国民の不信、不満は収まる気配がない。仙台市内でも9日、3カ所の社会保険事務所に設置された相談窓口に「自分の記録は大丈夫か」との問い合わせが殺到した。東京都内でも臨時に設けられた相談ブースに朝から訪れる人が相次いだ。社保庁は態勢を拡充し、沈静化に躍起だが、付け焼き刃的な対応も目立った。「逆に不安を増幅しかねない」との指摘も出ている。

 仙台北社会保険事務所(青葉区)には午前11時現在、25人が1階の相談窓口に訪れた。職員7人態勢で応じたが、約1時間待ちの混雑となった。

 生命保険会社に勤務していた際の年金記録の確認に来た青葉区の無職鈴木英弥さん(66)は「確認作業に何カ月かかるか分からないと言われた。あいまいな返事で腹が立つ」と不満をぶちまけていた。

 都内では午前10時すぎ、JR渋谷駅近くの臨時窓口を訪れた主婦(58)が、加入記録に漏れがないことを確認し、ほっとした表情。「常識では考えられない。民間企業なら許されないこと」と不信感をぶつけた。

 各地の社会保険事務所は5月下旬から相談が急増。待ち時間が1、2時間以上になるところも多い。電話相談専用の「ねんきんダイヤル」は日中、つながりにくい状態が続く。仙台を含め全国に309ある社会保険事務所では10日も、休日を返上して職員が相談を受け付ける。

 「頑張って払ってきたのに、これじゃ詐欺じゃないか」。東京都武蔵野市の社会保険事務所を6日に訪れた無職男性(74)は「昭和30、40年代の計7年間の加入記録がない」と職員から説明され、声を荒らげた。保険料を納めたことを示す書類はなく「どう証明すればいいのか」と肩を落とした。

 社保庁が管理職総出で実施した「おわび」のチラシ配布作戦の反応もいまひとつ。8日には村瀬清司長官自ら都内の街頭に立ったが、受け取った人からは「体面を取り繕おうとしているだけ」「パフォーマンスより、ほかにやることがある」と冷ややかな声が聞かれた。

 「年金大崩壊」の著書があるジャーナリストの岩瀬達哉さんは「チラシ配りなどはアリバイ作りにしか見えない。効果はなく、逆に不安をあおりかねない。迷子になっている記録が全体でどれだけあり、どう処理するのか。情報公開と説明責任を果たさなければ、国民の不安は解消されない」と指摘した。

by deracine69 | 2007-06-09 18:01 | 行政・公務員  

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