【シンガポール】1泊15ドル、東南アで格安ホテル合弁
6月28日8時0分配信 NNA財閥大手ホンリョン・グループは26日、マレーシアの格安ホテル会社チューン・ホテルズ・ドットコム、中東の投資会社イスティスマール(Istithmar)と合弁会社を設立し、東南アジアで約30の格安ホテルを開発すると発表した。宿泊料を1泊平均15米ドル(約1,850円)程度に抑え、市場開拓を図る。
3社は共同で、ホテル開発ファンドの「チューン・ホスピタリティー・インベストメンツ」を設立し、5,000万米ドルを投資する。出資比率はホンリョン傘下のシティーeソリューションズ(CES)40%、チューン社40%、イスティスマール20%。
今後3年内にシンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシアで約30ホテルを開発する。部屋数は150~300室で、宿泊料は3米ドルからという。
CESのビンセント・ヨー最高経営責任者(CEO)は、「ホテル市場に新しいビジネス・モデルをもたらす。欧米と比べ、アジアは低・中価格帯のホテルへの投資が少ない」と述べた。
■客室稼働率91%
チューン・ホテルズ・ドットコムは、マレーシアの格安航空エアアジア傘下。インターネット予約、需要に応じた価格設定、アウトソーシング(外部委託)の活用など格安航空と同様のモデルを採用している。
今年4月にはクアラルンプールに1号ホテル(173室)を開業。宿泊料は9.99リンギ(約360円)からで、客室稼働率は91%と好調だ。同社は単独で現在、ペナン、クチン、コタキナバル、ジョホールバルなどでホテル開発を進めている。
イスティスマールは、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ・ワールド傘下。グループ企業には世界3位の港湾管理会社ドバイ・ポーツ・ワールド(DPワールド)、アルキャピタ(Arcapita)銀行などがある。
by deracine69 | 2007-06-28 08:00 | アジア・大洋州